今年の私が取り組むべき事の一つに「小田原評定撲滅」があり、これは人を不幸にしかしない事柄なので強く取り組んでゆこうと思っています

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今年は念頭から、光風流の ”あること” について危機感を感じています。というか正確には、昨年から改善しないといけないと思い取り組んでいることがあります。それは「小田原評定の撲滅」です。

小田原評定って今はもう死語になっちゃってますか

ある一定の世代以上の方は「小田原評定」って例えをご存じだと思うのですが、30代や40代の方はご存じないかもしれませんね。
「小田原評定」というのは、会議や相談を重ねても一定の成果が出ずに、無意味な時間を浪費している事を言います。

この言葉の由来は、豊臣秀吉が北条氏の居城であった小田原城を攻めた際に、城内で戦評定を長引かせすぎたために、結果、北条氏は豊臣軍によって滅ぼされてしまったことからきています。
このことからもわかるように、「小田原評定」はハッキリ言って、みんなを不幸せにしかしない悪魔の行為なのです。

会議は開催するのが目的ではなく、何を決めるかが大切です

会議は相談会ではありません。もちろん意見交換会でもありません。私は会議とは、一定の決定(結果)を見出すことができなければ、全く意味のない時間の無駄だと思っています。
なので会議に臨むにあたっては、以下の点を絶対に行わなければならないと思っています。

① 会議で取り上げる議題の事前準備
② 導き出すべき結論の方向性
③ "こうなってはいけない"という方向性

まず会議を開催するという事は、その議長になる立場の者がその会議において結果を出さなければならない事を明確にしておかなければならないですし、それをちゃんと認識すると共に準備をしておかなければなりません。
したがって内容の濃い会議にするためには、まず個々の議題について、情報共有をしておけばよい議題なのか、結論を出さなければならない議題なのか、継続審議を前提にしたものなのかを精査し準備をしておかなければなりません。
そしてそのうえで、結論しなければならない議題については、どのような方向に向かった結論を導き出さなければならないのかを自分の中で明確にしておく必要があります。また継続審議を前提とした議題であってもいくらでも回を重ねればよいものではなく、何回の会議で結論してゆくのかを自分の中でキチっと想定しておく必要があると思います。

私が同席していない光風流の会議が、最近「小田原評定」になってしまっているように感じています

会議を開催すれば、誰かが何かを言ってくれるものではありません。みんなの意見を聞いて決めようなんてことは、絶対に不可能な事です。そして会議は決まるまで何度でも開催すればよいものではありません。
よい会議になるかどうかは、ハッキリ言って会議を開催する前にもう全てが決しているのです。

人の時間は有限です。そんな中開催している会議は、そこに出席されているすべての方の時間を使う事によって成立しているという事を忘れてはならないと思います。
そして内容の薄い会議を開催することになってしまっている原因はただ一つ、議長の立場の人の単なる準備不足でしかないのです。

という事で、今年は光風流における小田原評定撲滅も、私の取り組むことの一つになりました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。