人に見られているという意識が自分を成長させてくれるのは ”いけばな” においても同じです
ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
今日はこれから聖地に行ってくるのですが、そんな移動の車中で思った「見られることによる効果」という事についてブログを書きたいと思います。
いけばなを早く上達したければ、人目につく場所に作品を飾ることが大切
私は、自分が生けたいけばな作品を飾る場所と上達のスピードには一定の関係性があると思っています。つまり、沢山の人に見られる場所にいけばな作品を飾る機会が多い人は、人に見られない場所にいけばな作品を飾っている人よりも上達のスピードが速いという事です。
これは人間の心理によるところが大きいと思うのです。
お花を生けて飾っても誰にも見られることが無いと思っていると、作品の仕上げも「ま~ま~、誰も見ないしこれで良いか。。。」という妥協する気持ちが働く場合が往々にしてあります。
しかし逆に、友達が沢山見に来てくださる予定のいけばな展に作品を展示するとか、お友達がお家に来られる時のお花を生けるときには、何とか自分の持てる力を振り絞って作品作りをしようって思いますよね。
すなわち見られるという意識を持つか持たないかで、人の行動って大きく変わるという、人の本質的な思考であり行動に基づいているのです。
人に見られているという意識こそが成長の原動力になる
これ日常生活で考えると凄くわかりやすいと思うのです。例えば男性がお仕事お休みで、どこにも出かけない、そして誰も来ないって日には、どうせ誰にも会わないんだから髭剃らなくても良いか。。髪セットしなくても良いか。。って考えがちになります。
あるいは女性ならば、髪をセットくらいはされても、どうせ家で1人だし。。なんて日にはお化粧しなくていいか。。。なんて考えがちになりませんでしょうか。
人に見られないという状況になると、身だしなみに気を使わなくなってしまったり服装を意識したりしなくなってしまう傾向があると思うのです。
まあなかには、人と会うとか合わないとか関係なく、身だしなみや服装に気を抜かないって方もおられると思います。しかしそういう方って少数派だと思うのです。
つまり人は、誰かに見られていると思うからこそ、妥協しなかったり自分に厳しくできたりするのだと思いますし、それこそが人の持つ本質だと思うのです。
環境こそが人を育てる
この様にして考えると”人が育つ”という事には環境による要素も存在しており、そしてその力はとても大いものだという事が出来ます。なので人の成長には、環境を整えるという事が一番簡単かつ有効な手法という事が出来るのだと思うのです。
以上の事から、いけばなにおいても早く上達したければ、自分の生けた作品を人の出入りが多い場所に飾ったり、いけばな展に度々作品展示を行なうようにすれば良いと私が考えている理由がお分かりいただけると思います。
人目につくようにする。これこそ上達の秘訣なのです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。