新しい挑戦をし続ける事が、すなわち「適者生存」に繋がり、未来への扉が開く唯一の方法なのです。
おはようございます。
昨夜はシンデレラタイムにバスに乗って帰宅した、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
シンデレラタイムのバス。。。。。
最終のバスの事です。(笑)
シンポジューム「神戸ビエンナーレの10年を語る」
昨日は「神戸ビエンナーレの10年を語る」というシンポジュームに出席してきました。
神戸ビエンナーレは阪神淡路大震災から10年目にスタートし、2年に一度ずつ開催され、昨年第5回を迎えました。
この10年5回の節目で神戸ビエンナーレは一応の節目として終了する事となり、このシンポジュームが開催されたのです。
神戸ビエンナーレには第1回目から「いけばな」で作品を展示をしており、5回の歩みを当事者として関わってきました。
通常と言うか一般的ないけばな展の会場とは全く違う環境での作品展示。
前衛芸術やアートと同じ会場で行う作品展示。
いけばな展では考えられない会期の長さ。
普通のいけばな展ではありえない環境の中で、色々な挑戦をしたりとても沢山の経験をさせてもらう機会であったことはハッキリと言えると思います。
「いけばな」700年の歴史は新しい事への挑戦の歴史なのです
神戸ビエンナーレについては確かに色んな意見がありました。
けれど新しい取り組みや挑戦をすれば賛否両論あるのが普通です。
いけばなは700年と言う長い歴史があります。日本古来からあるものと言う事で古臭いものというようなイメージをもたれている方が多いですが、これは全く違うと私は断言します。
「伝統」とは言うなれば「足跡」です。
その時代時代の華道家が、時代の流れや移り変わる環境の中で、新しい挑戦を行い一歩ずつ歩を進めてきたからこそ700年と言う伝統を積み重ねる事が出来ているのです。
住宅環境の変化、人の価値観の移り変り、こう言うことを無視して皆さんに受け入れられる事は絶対にありませんし、そうなれば当然未来もありません。
すなわち言葉を変えるならば、700年間、時代の最先端を積み重ねて来たものが「いけばな」であると言えるのです。
「強者生存」ではなく「適者生存」
今世の中の価値観や環境は大きく移り変わっています。
床の間をはじめとする畳の部屋の減少に代表される住宅環境の変化、スマートフォンの普及などによる情報の伝達方法の変化と情報価値の変化に代表される人々の価値観の変化、他にもいっぱいありますが、とにかくもう20年前と今とでは全く違う世の中になっています。
そんな中で未来に生き残っていくことが出来るかどうかは、変化出来たものだけが生き残る事が出来るという事だと思います。
動物でいうと、強いものが生き残る「強者生存」ではなく、その環境に適合したものが生き残る「適者生存」なのです。
今が良いからと言ってそのまま変革を恐れていては、気付いた時には適者ではなくなってしまいます。常に挑戦し続ける事のみが自らを時代にあわせて変革させることが出来る唯一の方法ですし、だからこそ適者として生き残る事が出来るのだとおもいます。
その意味で、私に色んな経験や学びを与えてくれた「神戸ビエンナーレ」の10年5回には感謝したいと思います。
神戸ビエンナーレの作品動画を紹介します
神戸ビエンナーレに、私をはじめ光風流で展示した作品の動画が、2011年、2013年、2015年の3本ありますのでよかったらご覧ください。
(音が出ますので、ご注意くださいね)
神戸ビエンナーレ2011
神戸ビエンナーレ2013
神戸ビエンナーレ2015
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。