大正ロマンの香りに満ちたフランス・ルネサンス様式の歴史的文化遺産を会場に開催する「選抜作家いけばな展」
おはようございます。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
今週末の「選抜作家いけばな展」に向けて準備万端整えて行っています。
昨日は腕が傷だらけになり。。。。。
その上に今日は手が黒に色付き。。。。。
洗ってもとれません・・・(T T)
こ~んな事をしながら、私の作品作りの準備は順調に進んで行っています。
「いけばな」は植物を素材にした何でも屋さん
「いけばな」って聞くと、水盤とか壺にチョロっと生けてあるイメージをもたれている方が圧倒的に多いです。
もちろん間違いではありません。
お家に玄関に、部屋に、おトイレに、お花を飾られているのは水盤や壺にお花を生けてって言うことが多いです。
ただ「いけばな」はそれだけに終始するものではなく、例えば間口が3mとか5mとかのような大きなものもあります。
屋外で作品展示する事もあります。
結婚式の会場や披露宴の会場の装飾も行います。
ブーケもします。(私のブーケは面白アイデアが込められていて、ブーケトスの時にものすごい盛り上がるんですよ!!)
コンサートとかの舞台装飾も行っています。
走っている電車の中でデモンストレーションもします。
たぶん「いけばな」ほど自由で、何でも出来るものは無いと思っています。
フランス・ルネサンス様式の歴史的文化遺産を会場に行う「選抜作家いけばな展」
「選抜作家いけばな展」は、兵庫県公館と言う会場で開催しています。
この兵庫県公館と言うのは、兵庫県の迎賓館として内外からの賓客の接遇や県政の重要な会議や式典に利用されている建物です。
もともとは明治35年(1902年)に兵庫県本庁舎として建設されたもので、神戸の元町にあります。
この建物は、建築家、山口半六氏が設計したもので、明治の文明開化から大正ロマンの頃にかけての匂いがプンプンする、とても重厚な建物なのです。
フランス・ルネサンス様式の建造物としては、規模・優雅さともに日本一ともいえる歴史的文化遺産です。
いけばなに流れる「活かす」という考え方
こういう建物の中で「いけばな展」を開催するのですから、やはりその場に相応しい作品でないと場所も作品も活きてこないですよね。
いけばなには「相応の心得(そうおうのこころえ))」と言う考え方があります。
簡単に言うならば、
・その「場所」にふさわしくする
・その「機会」にふさわしくする
・「季節」にふさわしくする
・「使う材料」にふさわしくする
・「使う器」にふさわしくする
・「来られる方」にふさわしくする
というように「ふさわしくする」と言う事が大切ですよ、と言う教えです。
ただここで言う「ふさわしくする」というのは、媚びへつらうという事とは全く違います。
その場所が活きるようにする(活かす)
その機会が活きるようにする(活かす)
季節感を活かす
と言うように「活かす」と言う事がキーワードになるという事です。
この「兵庫県公館」と言う会場だからこそ出来る作品、ここにこそ面白みや醍醐味があると思います。
大正ロマンに抱かれて楽しむいけばな展
兵庫県公館は日頃は県の特別な施設ですから、日頃は公開されていません。
「選抜作家いけばな展」はこの公館の一般公開にあわせてを開催しますので、建物内の色々なお部屋を散策しご覧いただき大正ロマンを感じて頂き、フランス・ルネサンス様式の重厚でシャレオツな空間の中でいけばな作品を楽しんでいただく。
もうそれだけで日常に無い時間を満喫していただく事が出来ます。
是非皆さん、この週末は兵庫県公館に!!
会期・・・5月28日(土)~29日(日)
時間・・・10時~16時
入場無料
兵庫県公館の場所や行き方はこちらをご覧ください↓↓
兵庫県公館へのアクセス
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。