検証する事こそ自分を成長させる一番簡単な方法だと思います。なぜなら ”うまく行った事” にも ”うまく行かなかった事” にも必ず原因があるのです
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こんにちは。内藤正風です。
今日は午後からいけばな作品の写真撮影に行ってきました。
今日の写真、みんなで撮影したのがなかったので。。。前回の撮影の時のスナップです。
写真スタジオで撮影するいけばな作品って、本当に面白いんです。
だって生けあがった作品が100%の出来上がりになるようにするのではなく、写真に撮影したものが100%の仕上がりになるようにするのですから、いつもの作品とはチョッと違うし、写真を撮影してくれるカメラマンと一緒に作品を作りあげていっている感じでホント非日常感も含めてとても楽しいです。
いけばな作品は、うまく行くときと思うようにならない時があります
いけばなは自然の植物を素材にしますので、思うように完成するときと、なかなか思うようにならない時とがあります。
だって枝ぶりには2本として同じものは無いのですから、仕方ない部分もあると思うのです。
しかしだからと言って、思うようにならない場合であっても一定以上の出来にしなければいけないわけですから、そこにこそその人の腕の見せ所があると言えるのです。
うまく行ったこともうまく行かなかったことも、必ず原因がある
そんななかで、私がいつも忘れてはいけないと思い心がけているのは、「検証する」ってことです。
こんな風に言うと、うまく行かなかったときに”なぜうまく行かなかった”のかを検証するんだな~と思われるかもしれませんが、私はうまく行ったときには”なぜうまく行ったのか”、そしてうまく行かなかったときには”なぜうまく行かなかったのか”を必ず考えるようにしています。
うまく行ったとかうまく行かなかったって言うのは、単なる結果でしかありません。すなわちその前に、うまく行った原因やうまく行かなかった原因が必ずあるのです。
たとえばいけばな作品でいうならば、事前の下生けが不十分で思いのほか現場で完成させるのに時間がかかってしまった。とか、移動に時間がかかって予定の時間にぎりぎりに現場についてしまい気持ちがテンばって思うようにできなかったとか、余分の材料をしっかりと持って行っていたので生けている最中に花が折れてしまったのだけれど落ち着いて対応することが出来た。とか、ってことです。
すなわち、うまく行ったことにはうまく行った原因が必ずあります。うまく行かなかった事にはうまく行かなくなった原因が必ずあるので、その原因を自分なりに検証するってことなのです。
検証することが自分の成長に結びつく
検証した結果が正しいとか間違っているとかは一切関係ありません。自分なりに検証してどんな原因を思ったかってことが大切なんです。
つまりその自分なりに思った結果を次に生かせばいいのです。
これがうまく行った原因だろうなぁと思う部分は、次も同じようにすればいいのですし、これがうまく行かなかった原因だろうなと思う部分は、改めればいいのですから。
検証して、あとに生かしたり今後に改めたりすることこそ、自分自身の成長に結びつく一番簡単な方法だと思います。
うまく物事が進むようになるまで検証しフィードバックしつづける
但しここでもう一つ気を付けないといけないことがあります。それは、自分の検証は必ずしも正しくないという事です。
だって自分なりに一つの事柄について分析し自分で検証しているのですから、検証結果は正しい場合もあるでしょうが的外れな検証をしてしまっている場合もあると思うのです。
しかしそんな中で一つだけはっきりという事が出来ます。
正しいか間違っているかはわからなくても、うまく物事が進んでいるかそうでないかは判断が簡単にできるという事です。
これは簡単にわかりますよね。
なのでうまく物事が進むまで検証を重ねればよいってことなんです。
ええ、うまく行くまで検証してはやってみる。その結果をまた検証してやってみる。ってこと。これこそが一番大切な事だと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。