”うまく行った事” にも ”うまく行かなかった事” にも必ず原因があるので、検証と改善を繰り返すことこそが進歩や進化の第一歩です

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は午後から、SNS委員会の会議に立ち会っています。

そんな中で議題にも上がっていた「検証と改善」という事について、私なりに思う事を書きたいと思います。

うまく行ったこともうまく行かなかったことも、必ず原因がある

”いけばな” は自然の植物を素材にしますので、思うように完成するときと、なかなか思うようにならない時とがあります。
しかしだからと言って、思うようにならない場合であっても一定以上の出来にしなければいけないわけですから、そこにこそ、その人の腕の見せ所があると言えるのです。
そしてこれはいけばな作品だけのことではなく、私たちの日常やお仕事や光風流に関連することについても想定のようになることもあれば思った成果に結びつけることが出来ない場合もあり、まったく同じことが言えると思います。
そんななかで、私が常に心掛けていることがあります。それは「検証する」ってことです。

こんな風に言うと、うまく行かなかったときに ”なぜうまく行かなかった” のかを検証するんだと思われるかもしれませんが、私はうまく行ったときには ”なぜうまく行ったのか”、そしてうまく行かなかったときには ”なぜうまく行かなかったのか” を必ず考えるようにしています。
これは、うまく行ったとかうまく行かなかったって言うのは、単なる結果でしかなく、うまく行った原因やうまく行かなかった原因が必ずあるからなのです。

たとえばいけばな作品でいうならば、事前の下生けが不十分で思いのほか現場で完成させるのに時間がかかってしまった。とか、移動に時間がかかって予定の時間にぎりぎりに現場についてしまい気持ちがテンばって思うようにできなかったとか、余分の材料をしっかりと持って行っていたので生けている最中に花が折れてしまったのだけれど落ち着いて対応することが出来た。とか、ってことです。

すなわち、うまく行ったことにはうまく行った原因が必ずあります。うまく行かなかった事にはうまく行かなくなった原因が必ずあるので、その原因を自分なりに検証するということなのです。

とにかく検証し改善しつづける事が何より大切

検証し導き出した答えが正しいとか間違っているとかは一切関係ありません。自分なりに検証してどんな原因を思いついたかということが大切なんです。
これがうまく行った原因だろうなぁと思う部分は、次も同じようにすればいいのですし、これがうまく行かなかった原因だろうなと思う部分は、改めればいいのですから。
つまり自分なりに思った事をすぐに改善し次に生かすようにすればいいのです。

但しここで1つ忘れてはいけないことがあります。それは、自分の検証は必ずしも正しいとは限らないという事です。だって自分なりに1つの事柄について分析し自分で検証しているのですから、検証結果は正しい場合もあるでしょうが的外れな検証をしてしまっている場合もあると思うのです。
じゃあ正しくない検証をしてしまったら大変だと思う方もあるかもしれませんが、それも含めて検証と改善をとにかく行い続ければ良いということです。

自分が下した判断が正しいか間違っているかわからなくても、その判断に基づく行動がうまく進んでいるかそうでないかは簡単に分かりますよね。結果が出ていればいいし出ていなければアウトってことです。なのでうまく進むまで検証と改善をスピードを持って重ね続ければよいってことなんです。

ええ、うまく行くまで検証と改善を繰り返す。うまく行ったらもっとうまく行くように検証と改善を行う。ってこと。
これこそが一番大切な事だと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。