友人は”その場に相応しく魅せる”と言うことにおいては、いけばなの達人レベルかもしれない!

こんにちは。
昨夜は友達たちとゆっくりと時間を過ごす事が出来て、色んなネタや元気を仕込んで来ることが出来た、内藤正風です。

 

約2名が早々に撃沈しました(笑)他の1名は整体施術中、そしてその他の面子はワーワー言ってます。

こういうのってお泊りだからこそ生まれる盛り上がりです。日常の飲み会や食事会では、ここまで濃い時間を過ごすことは無いですもんね。
こういう機会を持つ事が出来る友達に恵まれている事は本当に幸せな事だなぁと思います。

撃沈から思ったこと

撃沈と言えば、友達のこの人も撃沈姿を激写されています。

この友達は普段から肩の力の抜けた自然体がとても魅力な人なんです。自然体って言っても”どうでもいい”っていう自然体って事ではなく、その場その場に合せた中で人生を楽しんでいるっていう事です。
しかしこの写真を最初に見たら、どうでもいいとしか見様が無いでしょうが。。。(笑)
しかし、本気出すとこうなるんです。

ええ、とても同一人物とは思えません(笑)

そして彼女はDIYが趣味で、自分の部屋も自身で床から壁から家具から全てやっちゃうほどのプロレベルなんですが、そんな作業をするときにはこんな風になってます。

いやー、その時その時にあわせてこんなに変わっちゃうのかと驚くばかりです。

しかしこれって実は、いけばなにも通じる事だなぁって思うのです。

いけばなの本意は「その場その場にあわせて特徴を活かす」こと

ほとんどの方が、いけばなはお花を器に綺麗に生けると言うのが目的だと考えておられると思うのですが、実はまったく違うのです。いけばなの本意は「その場その場にあわせて特徴を生かす」という一言に尽きると思います。

いけばなは自然の植物を素材にします。この自然の素材には2本として同じ枝振りはありません。一つ一つがそれぞれにオンリーワンです。そういうオンリーワンをどのように見立てるか。すなわちその素材の持つ他にはない魅力を探し出して生かすと言うことこそが、いけばなを生けるうえで何よりも大切になってきます。

そしてその素地を見立てて生かすには、お花を飾る場所に合わせて全くその見立て方も変わってきます。
縦に長い空間なのか横に広い空間なのか、低い位置に生けるのか見上げるような高い位置に生けるのか、和風の環境なのか洋風なのかアジアンテイストな環境なのか、明るい場所なのか暗い場所なのか、そう言う環境にあわせてどんな風にしてその素材の持つ特徴を見立てて生かすかと言うことです。

あるいはその場所がお祝いなのか仏事なのか、リラックスした場なのか格式を重んじる場なのかと言うことによっても活かし方が変わってきます。
もちろん使う器によっても、その活かし方はまるっきり変わってきます。

”魅力を引き出しその時ときを楽しむ”と言うのは、彼女の日常において普通の事なのでしょうが、これってまさしくいけばなの教えを自らの人生で体現されているように思うのです。

いけばなは四角四面の決まりを守るものではない。

いけばなは古来「華道」と呼ばれています。「華道」と聞くと、花嫁修業とか堅苦しいとかってイメージを持たれる人が多いでしょうが、それはマルッきり見当はずれです。
この「道」という言葉が付くものは、”その道を通じて自分をより高め真理に近づく事が出来るようにしよう”というものです。
四角四面の決まりごとをただ漠然と踏襲すればよいというものではなく、いけばなならば、お花を生けると言うことを通じて色んな学びを得ようと言うことなのです。

いけばなが目指すのは、あなたの人生を楽しいものにする事

植物に2本として同じ枝振りはありません。人も一人一人全員が違うのです。
いけばなは複数の枝やお花で形作られています。家庭も商店も企業も一人では成り立ちません。従業員の皆さんやお客様がおられて初めて成立しているのです。

いけばなを形作っている枝や花はどれが欠けても成立しなくなります。家庭では誰か一人が偉いのではなく、お父さんにはお父さんの役割があり、お母さんにはお母さんの役割が、子供にも子供の役割が有るのです。会社では社長が偉いのではありません。社長と言う役割が有るのです。平社員はどうでもいいのではありません。平社員がいてくれないと会社が回って行かないのです。

人と比べてどうとか考えるのではなく、自分の人生をいかに楽しむのか。自分の人生を色々な顔を持った楽しいものにするかと言うことこそ、いけばなの教えと通鶴ものだと思います。

いやー彼女って”いけばな”をしたことないでしょうが、その意味ではいけばなの達人だと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。