「センス」はその人に元から備わっているものではなく、自分で磨き上げるものです

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は一年中で一番太陽が出ている時間が長い「夏至(げし)」でしたね。
ここでは「夏至」については書きませんね。
だって皆さんご存知でしょうし、ググればいくらでも出てくるんですから。(笑)

今週末は、うちの流派のイベントを開催します

さて今週末は「指導展」という、うちの流派の勉強会を開催します。
23日(金)は幹部の勉強会で、24日(土)~25日(日)は光風流で学ぶ皆さんの勉強会になります。

この勉強会の特徴は、私が設定したテーマに合せた生け方のモデル作品を会場内に展示して、その作品を見ながら説明を行い学びを深めて頂くと言うものです。
なので「展」っていう文字はついていますが、一般に公開して行う「いけばな展」ではなく、光風流の会員の皆さん限定で開催する非公開のイベントなのです。

今月に入ってからのお稽古は、その「指導展」に向けてモデル作品を展示していただく幹部の皆さんが続々とお越しになられている様子は、私のFacebookやTwitterの投稿でご覧になられている人も居られるのではないかと思います。


教室の時間が終了しても、皆さんモデル作品のレベルアップに力が入って。。。。。
今日はこのくらいで許してください~~~(T T)

「私、センス無いから~・・」って言われる人が有りますが、センスが最初から備わっている人は誰もいません

「いけばな」をしていると「私、センス無いから~・・」って言われる人が有ります。
これ私はハッキリと言います。

センスは自分で磨くものであって、最初からセンスなんて誰にも備わっていません!!

例えばメジャーリーガーのイチロー選手ですが、世界一流の選手なのは誰しもが認めるところです。
このイチロー選手の野球センスが素晴らしいのも言うまでもないと思います。
では世界一流の野球センスを持つイチロー選手は、練習もせずに今の様になられたのでしょうか。

違います!!

有名な話として、小学生の時からプロになるために1年365日のうち360日は野球の練習を怠らず、それもかなりハードな練習をしていたそうです。
そんなイチロー選手が小学生の時に書いた作文が凄すぎます。

どうですか。
ココまで愚直に取り組んだからこそ、あの偉大な選手になる事が出来たのだと思いますし、センスが光る様になったのです。

貴方の持つセンスは、あなただけに備わっている特別なモノです

いけばなには勝ち負けはありません。
全ての人に、それぞれに備わったセンスがあります。
どのセンスが良くてどのセンスがダメということはありません。
全てのセンスがその人のオンリーワンなのです。

いかにしてその特徴を磨き、他の人に無いものを特長として際立たせるかという事こそが大切なのです。

覚えの早い人と遅い人はあります。
しかしこれは覚えが早いから偉いのではありません。
例えば、覚えの早い人は、逆にすぐに忘れてしまう人も多いです。
なかなか覚える事が出来ない人は、一度覚えると忘れる事が少ないです。
それにそもそもこれはセンスではないですから(笑)

センスは自分で磨いて光らせるもの

センスは磨き上げるものです。
元はその辺にある石ころと同じです。
ダイヤも磨きをかける前はただの石ころです。
カットしたり磨いたりするからこそ、その石の持つ一番きれいに見える魅力を引き出す事が出来るのです。

センスを磨きたかったら、練習をする事です。
それが一番の近道であり確実な方法なのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。