自分の非力さを知ることから、感謝と愛が生まれてくるのだと思います。

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

先日友達と「感謝」って事について話をしました。
ひと言でいうならば、人は周りの人のお蔭で生かされているんだなぁって事です。

人は誰かのお世話になる事で生かされている

人は自分一人では絶対に生きて行く事が出来ません。
必ず誰かのお世話になっているのです。

まず命をつなぐために、他の動植物の命を頂いています。
お肉、野菜、全てが命です。
道を歩いているということは、誰かがその道を整備してくれているのです。
電気がつくということは、誰かがその電気を作ってくれたり届くようにしてくれているのです。
この食べ物や電気を手に入れるためにお金を払っているならば、そのお金が手元にあるのも、誰かが仕事を依頼してくれるからこそ、お金を手に入れる事が出来ているのです。

そんな事を考えると、人は絶対に誰かのお世話にならなければ自分の命だけでもつなぐ事が出来ない存在なんだなぁと改めて思います。
先に書いた例でいうと、周りにある食べ物や、道路をはじめとする環境や、仕事を依頼してくれる方々に、ちゃんと感謝の心を持たないといけないなあと痛感します。

ひと言でいうならば「ありがとう」って気持ちを自分の廻りに向けるって事なんだと思います。

周りに目をやる事が出来れば自然に感謝の心が芽生えてきます

いま食べている食事を作ってくれた奥様に感謝。
食材を作ったり流通させてくれた皆さんに感謝。
一緒に遊んで楽しい時間を過ごす事が出来た友達や仲間に感謝。
全てが結局は感謝なんだと思います。

そしてこの感謝の気持ちが「愛」を生み出すんだと思います。
ここで言う「愛」って言うのは、男女の愛と言うような狭義な愛ではないですYO.
人間愛とか慈愛、博愛、寵愛、敬愛と言うような大きなものです。

「愛」をもつからこそ、相手に気持ちが向くのでしょうし、何か自分の出来る事をしたいと言う衝動と言うか行動が自然発生するのだろうなと思います。

私がこの世に居る事は、まず親に感謝ですし、今の私がいる環境は光風流の皆さんに感謝すると共に、友達や仲間に感謝です。
日々の食事を頂ける事に感謝ですし、お仕事に感謝、スイッチをひねれば電気がつき、道を普通に歩く事が出来るように整備されている事にも感謝です。

この世のみんなのお蔭で生かされている。
この世のみんなに助けられて生きている。
そんな事を改めて感じた2017春の徒然Blogです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。