皆さんの意見を聞いて方針にするというのは、実は特徴がなにも無くなっちゃうパターンなのです

こんばんは。内藤正風です。

今日は朝からイオンモール加西北条の中にある「神戸新聞文化センター」の教室に行ってお稽古を午前中行い、そのあと本部いけばな教室に戻って加西支部の役員会に立ち会い、議事が沢山で先ほどやっと終わりました。

 

なぜそんなに議事が沢山あったのかというと、平成30年度の計画について役員の皆さん方がとても熱く審議されていて夢が膨らんでいたからなんです。

皆さんの意見を聞いて、その全ての意見を総合して決定するのは一番の下策になっちゃいます

こういう会議の時に私が特に気を付けている事があります。それは「皆さんの意見を聞いて、その意見を総合して決定しない。」と言うことです。


???はぁ???

って思われたあなた、正しい反応です。だってこの短い文だけじゃ、人の話に耳を傾けないっていう風に聞こえちゃってますよね。なのでもう少し詳しくお話ししますね。

一見するととても公平なように思われる「みんなの意見を取り入れて」ということの本質

何かの担当者(あるいは担当グループのリーダー)になった時に、あなたなら下のうちどちらの行動を起こされますか。
①皆さんの意見を聞いて、その意見を総合して方針とする。
②自分のしたいと思う事を方針として、皆さんに知恵や力を貸してほしいと頼む。

①を選ばれた方、、、、、、
はい、残念です。 ♪ファンファンファンファンファーーーン♪。。。。。

皆さんの意見を聞いて方針にするというのは、一見するととても公平なように思われるかもしれませんが、実は一番何もできなくなっちゃうパターンなんです。

例えば10人から意見を聞いたとしましょう。10人いれば十通りの考え方があるのが普通ですし、そうなると10の意見が出てきますよね。右の方に行こうという意見と、左の方に行こうという意見、前に行こうという意見と、後方に進もうという意見が出てきたらどうしますか?
その全てがとても素晴らしく、全てが一理ある意見だったら、総合したら結果、前後左右どちらにも動けなくなっちゃいますよね。(笑)

そしてもう一つ、みんなの意見を取り入れてっていう言葉の裏には「何かあった時に私の責任にならない様にしよう」って思いも少なからずそこには存在しているのだと思います。光風流に関しては私が全ての責任は持ちますから、ドンドンやっていただけたらいいんですよ。

魅力のある企画や事業を実現するには、「みんなの意見を取り入れて」なんて考えてはいけない

なので、自分のしたいと思う事を方針として、それを実現するためにはどうしたらよいかを皆さんに問いかけ、知恵や知識や力を貸してもらう「②」が目標に向かって邁進できる方法なのです。

人と比べてとか、これまでの前例を無意味に継承したり比べてとか、そんなことしていたのでは特徴も魅力も何も生まれてきません。そんなことをするから埋没していってしまうのです。まさに労多くして実り無しって行為です。

人間は一人一人、生きてきた人生が違います。経験が違います。得意な事が違います。なのに人と比べたり同じ事をしようとすること自体が無意味なのです。
常に時代は移り変わっています。世の中の好みや価値観も変わっています。時代背景がまるっきり違っているのです。なのに前例踏襲をしたり以前と比較なんてしても仕方ないのです。

自分の得意や自分の思いを明確にして特徴を前面に出す事こそ、皆さんに思いが伝わるし魅力にあふれる事が出来るようになり、同じような考えを共有できる人が生まれる唯一の方法なのだと私は思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。