「小寒」の意味や由来から思う、この季節に気軽にお花を楽しむ方法

おはようございます。内藤正風です。

昨日から小寒(しょうかん)に入りました。
小寒と言うのは二十四節気の1つで、一年を12カ月の表記ではザックリしすぎるので、もう少し細かくそして季節を解りやすく表したものになります。”小さい寒”と書かれている様に寒さが厳しくなる時期と言う意味で、これから益々寒さが厳しくなってきます。

小寒に生けると良い、内藤お薦めのお花

小寒に生けるお花と言うのは特に決まりはありません。しかし寒い時期ですから、お部屋の中では来る春を感じることが出来るようなイメージで材料を取り合わせてみられてはいかがでしょうか。

材料の種類には好き嫌いなど好みがあるでしょうが、ピンクと黄色の取り合わせなどは春を感じる彩りになると思います。例えばピンクのスイートピーに黄色のフリージアとかはお花の”匂い”も楽しめるので内藤お薦めです!

気温は寒くとも暖房しているお部屋は水に注意してあげましょう

この時期は気温は低く寒いですが、お部屋は暖房が効いていますので器のお水に注意が必要です。
暖房しているお部屋は空気も乾燥しがちですので器のお水も減りやすいです。時々チェックして減っていたら足してあげてくださいね。お部屋の温度は高いのでお水はそれなりに痛みます。時々お水を交換して頂くのもお花を長持ちさせるポイントになります。
お水替えとか手間がかかることは嫌だなぁ~って思われる方は出来るだけお花の本数を少なくして生けておくとイイですよ。例えばスイートピー1本にフリージア1本だけだったらお水替えも簡単ですよね。

外国のテーブルにはお花が1輪だけって普通です

えーお花2本だけーー?って思われるかもしれませんが、お部屋にはお花を沢山生けないといけないことは全くありません。1本1輪でも十分なのです。
例えば外国でしたらテーブルに1本だけお花が挿してありますが、これがまたお洒落なんです。

沖縄の米軍基地のすぐ横にあるレストラン「ローズガーデン」のテーブル。一緒に行ったマットさんこと藤井雅範さんとテーブルのお花。

お花は気軽に楽しめばいいんです。敷居を高くしているのは自分自身

お花を沢山生けないといけないとか、綺麗に生けないといけないなんて決めつけちゃうから余計に敷居が高くなっちゃうのです。それも自分で敷居を高くしているんですよ。
1輪のお花を愛でる。1本のお花を楽しむ。これでいいんです。イザというときにはお花を飾るから。。。。。なんて言っている人はイザというときにもお花は飾りません(笑)
日頃から日常の中に1輪のお花がある生活をしてみませんか。とっても心が豊かになりますし、いつもいるお部屋がとても素敵な空間に様変わりしますよ。

寒い時期はお花のある生活の入り口には最適なシーズンです。小寒を迎えてこれから寒さが厳しくなる今、1輪お花を飾ってみませんか?

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。