「型破り=変わった事」って思われているんでしたら大きな間違いです。

今日は、事務や会議やお稽古で、本部いけばな教室から一歩も外に出掛ける事が出来ず、シコシコとパソコンに向かっていた割には溜まっている事務も進まず、そんなこんなでストレス憤まん山積みの、光風流家元 内藤正風です。
(苦笑)

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読もうって思っていた本も読みました(^^)

先日ブログで
「型破り発想」の原点は、あなたの喜ぶ顔を見るのが一番うれしいし、楽しいって事なんです。
って書きました。

このブログを読んでくださったかたから、
「みんなに喜んでもらえるように変わったことをしたらいいんですね!」
ってコメントを頂いたのですが、

ハッキリ言って全く違います!!

ってお答えさせて頂きました。

「型破り=変わった事」って思われているんでしたら大きな間違いです。

理由は大きく上げれば三つあります。

理由その1

変わった事って何がどう変わっているのですか?
ってか、それは自分が変わった事だって勝手に決めているだけですよね。
他の方から見たらたんなる普通の事です。

例えば、手掴みで食事をされている方がいて、あなたが「変わった人がいる」って思ったとしましょう。
けれど世界には手掴みで食事をする習慣の国が沢山あります。
そういう国のかたから見ると普通の事ですよね。

変わっているか普通かの判断なんて、一律に計ったり決めたりできるものではありません。
自分は変わったことをしていると思っていても、他の人から見たら、極めて普通の事もあります。
自分は普通だと思っていても、周りの人から見たら、変わっていると思われることもあります。

なので変わったことをすればいいなんていうこと自体に、何の価値もないし、そこから何の魅力も生まれてこないです。

 

理由その2

「型破り」と言うのは、文字通り「型」すなわち基本から離れる(型を破る)からこそ型破りなのです。

「型」すなわち「基本」となるものがしっかりと身についているからこそ、そこから自由に変化応用発展して離れる事が出来るのです。
変わった事=型破りと思っている人は、「基本」となるものが無ないのに、変わったことをしようとします。
たしかに、まれに面白い物や変わったものが出来る事もありますが、これは偶然の産物でしかなく、型破りとはいえるものではありません。
これは単なるムチャクチャであり行き当たりばったりでしかなく、いうなれば「型無し」でしかないのです。
型破りをしたいと本気で思うならば、基本をしっかりと学ぶことです。
身についている基本が大きければ大きいほど、大きな型破りが出来るのです。

 

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先輩から頂いたワッフル食べながら、書き上げますよ。
パイセンあざっす!!

理由その3

「型破りって変わったことをすればいい」って思っている時点で、独りよがりの考え方であって、相手に喜んでもらおうって一番大切な部分が欠落しているのです。

私は変わったことをしたいとか、変わったことをしようだなんて、まっっっったく思っていないです。
私が思うのはただ一つ。
相手の方の予想を超えたい!!
いい意味で期待を裏切りたい!!!
って事だけです。

私は、私の作品を見て、私を見て、私の行っている事を見て、喜んでいただきたいし驚いていただきたい。
人に喜んでいただくというのは、予想を超えるという事だと思います。
思ってもみなかった事をして頂いたとき。
予想していたよりも数段超えたことをしてもらった時。
分かっていても、実際にはなかなか出来ない事をしてもらった時。
こういう事じゃないかと思うのです。

予想を超える事をしようと思ったら、自分の思いだけではなく、相手のかたをよく知り、その人の希望を把握し、どうしたら喜んでもらえるかを考え、その出た答えをもう一段パワーアップさせて実行する。これが一番の近道ではないかと思います。

変わったことをする=型破りだなんて思っていては、いつまでたっても型破りはできないですよ。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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