「たちは」と言う謎の言葉を見かけて、早速調べてみました。相手への思いやりの気持ちから生まれた言葉だったんですね。

おはようございます。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

友達のお父様がお亡くなりになられたので、昨日お通夜にお参りさせて頂きました。
そして、お通夜を終えて帰り際に頂いた会葬お礼の品の中に一枚の紙が入っており「たちは」の文字が書いておりました。

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「たちは」?
これは何て意味?あるいは何の事だろうと思って、スッゴイ興味が湧いていました。
しかしその時は友達たちと一緒だったので、そのまま移動したのですが、やっぱり気になるので、朝から調べてみたところ「ほーーー!!」「ヘェーーーー!!!」な事だったので、今日のBlogに書く事にしました。

「たちは」とは

「たちは」と言うのは漢字で書くと「立飯」と書くそうです。
ちなみに「立飯」と書いて「たちは」と読むだけではなく、「たちはん」とも読むそうです。

この「たちは」とは、お葬式の出棺前に近しい方々が亡くなられた方と一緒に囲む最後のお膳のことなんだそうです。
人との最後の交流として食事を一緒に行い、別れを行ったものなんだそうです。

そしてこの時に、親族以外の皆さんに、お膳に代わるものとして配られる品の事も「たちは」と言うそうです。
会葬の礼状とお茶やハンカチなどの品を一緒に渡されるのが普通だそうで、まあ一般的なお葬式で言い換えれば、会葬お礼の品みたいな感じなんだと思います。

「たちは」とは、故人に対する愛、会葬してくださった方への思いやり、相手への気持ちから生まれた風習であり言葉だったんですね。

 ちなみにこの「たちは」って言葉は、岡山の方で使われている言葉だそうで、昨日お参りさせて頂いた友達のお家の宗派の本山(本部?)がこちらにありますので、お通夜は大阪だったのですが、そう言うところから岡山ではない場所でのお通夜でも「たちは」と言う言葉が使われていたんだなぁと思います。

 知らないことがあるって、楽しいですね。
今の世の中、色んな事を簡単に調べる事が出来ます。
一つの事を知ると、それに付随して色々な事に広がってゆく楽しさがあります。

今日も朝から、一つ賢くなれました(笑)

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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