スーツの襟についている穴の名前と、本来の使い方をご存じですか。

こんにちは。
いよいよ最終日となった「兵庫県いけばな展」の会場に居る、いけばなの光風流家元 内藤正風です。

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10月13日と16日にスーツのポケットについているフタの事についてBlogに書きました。
13日はコレ↓↓↓
スーツの上着のポケットについている「ふた」は出していますか?入れていますか?

16日はコレ↓↓↓
スーツの上着のポケットのふた、出しっぱなしにしちゃっていたのですが、そこにはとても大きな物語が。。。。。

で、今日いけばな展の会場でウロウロしながらスーツについてもう一つネタを思いついたので、皆さんにご紹介させて頂きたいと思います。

スーツの襟に開いている穴

皆さんはスーツの襟についているこの穴は何かご存知ですか?

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会社の記章をつけている方が多いですよね。
はい、私も光風流のバッチを平素はここに付けています。

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ウンウンって頷いた貴方、はい!アウト~~~!!!
私もアウト~~~~~!!!!!
(笑)(笑)(笑)

スーツの襟についている穴の由縁

この穴の由縁には大きく分けて二つあるようです。

ひとつはスーツの原型が、学生服などでよく見かける「詰襟(つめえり)」だと言われていて、この詰襟の「襟(えり)」の部分を折り返して開襟(かいきん)としたのが、スーツのはじまりであり、この詰襟の第一ボタンのなごりが、この穴になっていると言う説。

もう一つは、、風が強い日などにジャケットの襟をたてて風をしのいでいたんですが、その時に襟が風にあおられて倒れない様にボタンを付けて留めていたそうなのですが、そのボタンの穴をあけたのがこの穴になっているという説があります。

まあどちらが本当かなんて言うのは、私にとってはどうでも良い事なのでこのままスルーしておきますね。
(笑)(笑)

襟についている穴を「フラワーホール」と言う

ちなみにこの穴の事を「フラワーホール」っていうんです。
このフラワーホールは、その名前の通り昔々はこの穴に花が差されていました。

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今も結婚式で、新郎がこのフラワーホールに花を差す風習が残っていますよね。

このフラワーホールは昔プロポーズのときに利用されたりもしていたそうです。
男性が女性にプロポーズをする時に一輪の花を渡して、女性はOKであればその花をフラワーホールに挿していたそうで、なんかお洒落ですよね。

今も本気でスーツをちゃんとしたお店で仕立ててもらうと、フラワーホールのついている襟の裏に「チーループ」っていうものをつけてくれます。
写真の白いひもみたいなのがそうです。

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これって単なる飾りではなく、フラワーホールに挿しているお花が安定するように、茎をここに挿して留めるためについているのです。

胸に花を

スーツの襟にお花を挿しているのは、イキっているのではなく、カッコつけているのでもなく、昔からの正しいスタイルだったんですね。

古来からの伝統にのっとって、胸にお花を飾るってどうですか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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