お気に入りの革ジャンを補修したら、ますますお気に入りの一着になっちゃいました。そんな事までも出来るクリーニング”ISEYA”ってホント凄いと思うし、皆さんにお薦めしたいお店です。

こんにちは。内藤正風です。

私は日頃、革ジャンをよく着ています。一番のお気に入りはこの革ジャン。

 

お気に入りの服は、ついつい着たくなっちゃいます

この革ジャンは平成5年(1993年)から着ています。
自分のお気に入りの革ジャンが欲しくて、デザインから革の種類や色、裏地やファスナーやボタンまで全~部わたしの思い通りにして、縫製も仮縫いをして合せてから仕上げてもらうという完全にフルオーダーで作ったので世界に一つの革ジャンなんです。

ええ、おかげでこの革ジャン作ってから以降は、冬場は一番のお気に入りでヘビロテ状態で着倒しています。それもかなり乱暴な扱いで、雨が降ったら「革ジャン着て行こうか~」って感じで着倒してはや25年になります。

年数を重ねると、やっぱり痛んできます

そんな革ジャンも25年も着倒していると、身体に擦れる袖口と襟の部分の革が薄くなって穴が開いてきちゃったのです。
特に袖口なんてボロッボロです(笑)

革が薄くなって擦り切れているの解りますでしょうか。

 

右の袖口なんて擦り切れて穴が空いてます(笑)やっぱり右手の方がよく動かしているんでしょうね。

 

普通、着ている服がこんな風になっちゃったら捨てて終わりなんでしょうが、この革ジャンは大のお気に入りなので何とかして着続けたかったので、この度修理をお願いすることにしたのです。

困った事はプロに聞くのが一番

私は服に関する事で困ったら、いつも一番最初にこの人に相談をしています。

モヒカン修復師!!ではなく。。。(笑)

 

クリーニング「ISEYA」の”のぼっち”こと尾上昇さん

 

のぼっちは吹田市でクリーニング屋さんを営まれていて、特にシミ抜きに特化したお仕事をされています。
その範囲は服だけにとどまらず、靴や傘カバンや財布、もうありとあらゆるもののシミ抜きをされています。
他のクリーニング屋さんの手に合わずに回ってきた品物なども手掛けていて、クリーニング屋さんの最後の砦的なお仕事も沢山されています。(のぼっちのBlogとお店のサイトはこちらをクリックしてください

クリーニング屋さんなんですが、なんでも対応してくれるんです

そんな中で最近ではシミ抜きだけにとどまらず、革製品の修理や服の修理なども行われているのを聞いていたので、迷わずのぼっちに修理を依頼しました。
って言っても、シミ抜き職人の”のぼっち”自身が針と糸もって修理するのではなく、こういう修理を仕事にされている凄腕の仲間がおられるので、その方に私の希望の通りに修理してもらえるようにして依頼をしてもらうということです。

今回の修理は、補修というよりも新しく作ると言った方が正しい作業です

今回の修理個所は三ケ所。左右の袖口と襟です。ただし修理と言っても袖口に関しては、まったく新しく作り直し状態なので、正確には修理って言えないのかもしれないですね(汗)

新しく作り直した左右の袖口は、まずは革ジャンに使われている革に一番近い質の革を選んで、色を元のものと合せて作り、古い袖をほどいて外しそこに新たに付け直してくださっています。
いやもう普通に仕立てるよりも難しいやないですかこの作業。

穴が開いている袖をほどいて外したものと、下は色合わせする前の新しい革。

で、修理完成したのがこちらです。

袖をマルッと交換したって、全然わかんない仕上がりでしょ!!!

襟は写真の様に二重の襟になっていて、外側も内側も両方とも擦れて薄くなっていたので補修をしてもらいました。

 

補修も元々のデザインのように完成です。

内側の襟は襟の端が傷みかけていたので、パイピングと言う手法で修理してあります。

 

外側の襟は、かなり擦り切れている部分が出始めていたので、新しい革を上から貼ってデザイン的にもおかしくない様に縫い付けてくださっています。

 

いやー、おかげでこれからまた20年は着倒します!!だって、こうやって補修する事で革ジャンに新しい魅力が生まれて、ますます好きな一着になったんですから。
これから着倒している途中に、ほかにもアカン所が出来てきたらまた修理をお願いして、着倒してゆきたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。