ネットで売られている、お花を生ける器や道具を買われるときには注意が必要です。
こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
今年に入ってから月に一度づつの教室を開催しています。
その教室も先日6回目を迎え、ちょっと感傷的になり、、、、、、ません!!!
だって皆さんむっちゃ熱心で、グイグイ火をつけられて燃え盛って行っている感じなんですもん。
そんな中で教室にお越しくださっている皆さんはじめ、私の友達やブログを読んでくださっている方には是非注意していただきたいなあと思うことがあり今日のBlogを書いています。
それは何かと言うと「いけばなに関する道具の購入について」です。
ネットで何でも買える時代の盲点
いま世の中はネット社会ですよね。
何でもネットで調べたり買ったりする事が出来ます。
しかしこの情報が正しいかどうかは、自分でよく精査しないとガセネタもとても沢山あります。(本当にコワいですよ)
買い物もほぼ何でもネットで買い物が出来ます。
値段の比較なんかもすぐできますので、こちらの方が十円安い、百円安いってすぐわかりますよね。
ところでこれって、本当に安い物を買われていると思いますか?
お花の器に関して言うと、安いと思って高い品をつかまされてしまっている方もあるように思います。
どういう事か例を挙げながらお話ししましょう。
お花を生ける器に”水盤”というものがあるのですが、以前は「生産」→「問屋」→「小売」→「消費者」という流れで品物が流通していました。
これだけのプロの手をくぐってきているのですから、一級品以外の品物(すなわち出来損ない)は流通していませんでした。
そして時々「これは二流品(B級品)です」という、プロが見たらちょっとだけ難ありな品物だけれども、一般消費者の方が見ても、ほとんどわからなかったり、使用するには全く問題の無い品物が、超格安で信頼できる人だけにご案内があったりして流通していました。
実は最近、この二流品(B級品)が、正規の品としてネットで流通しているのを時々見かけるのです。
ネットの画面では、私が見ても一級品かB級品かは全く分かりません。だって写真ですから。(笑)
どこでわかるかというと、私の教室の生徒さんが、お稽古にネットで買い求められた器を持ってこられて拝見させていただいて、「あっ。。B級品つかまされてはる」ってわかります。
安物買いの銭失いになってしまっていませんか
購入された方は「お安く手に入れる事が出来たんです~!!」ってすごく喜んでおられるので、これB級品ですよとはワザワザ言いません。
けれど、あ~ぁ、、可哀想だなあといつも思います。
例えば、水盤が3500円で売られていたとしましょう。
定価4000円の一級品が3500円で売られていたのならば、これはお買い得です。
買いです買い!!!
しかし売価1000円のB級品が3500円で売られていたのならば、これは消費者は高く買っています。
わかりますか??
この一級品とB級品の違いというのがミソで、たぶん一般的な消費者のかたでは、一級品とB級品の違いは言われなければ区別がつかないです。
しかしそのぐらいの違いで、値段はビックリするくらいの差があるのです。
ネットだとこれは一級品、これはB級品とはどこにも書かれていないですよね。
もちろん書く責任もネットショップにもないです。
何色のどんな大きさでって情報があるだけです。
値段が高いか安いかは消費者の判断だし、購入は消費者の自己責任と言う事になります。
なので私は、お花の器や道具は信頼できるお店で購入されることを皆さんにお勧めしています。
安いという事は安いなりの理由があるのです。
良いものを安くが理想かもしれませんが、そんな話はまずほとんどないです。
信頼できるお店がわからなければ、身近な方が行かれているお店についてお話を聞いて、良いなと思うお店を紹介してもらわれてはどうでしょうか。
安いと思って逆に高い買い物をする事の無いように、お気を付け下さいね。
私で良ければ何でも聞いてくださいNE。
アドバイスさせて頂きます。
ネットだけではなく実店舗でも知らないお店は注意した方が良いかもしれません
あっ!最近判明したのですが、私と面識もないし直接取引もないお店の中で、さも私と知り合いのような話をして、うちの流派の人に器を薦めたりして商売をされているお店が数店あるようです。
先日も、そうとは知らずにお一人の方が水盤をお買い求めになられていました。
ココではお店の名前は出しませんが、みなさん気を付けてくださいね。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。