人に厳しく自分に優しく、いつから日本はこんな生きにくい国になってしまったのでしょう
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
先日の光風流本部いけばな教室のお稽古の時に生徒さんと話をしているときに、「日本は本来、寛容が特徴の国なのに、いつからこんなに生きにくい国になっちゃったのでしょうね。」という話題になりました。ほんと日に日にそんな傾向が強くなってゆくばかりで、このままではどうなっちゃうのかと思います。
ってことで今日は、そんな事についてブログを書きたいと思います。
自分に甘く、人に厳しくする国「日本」
今の日本を一言で言い表すならば、「自分に甘く、人に厳しく」だなぁと思います。
そしてその根底にあるのは、人生経験の未熟な中学生の生徒会長の「白でなければならない!黒はもちろんグレーも許しません!!」的な勧善懲悪をもとにした未熟な正義感のような気がします。
そしてそんな中でも特にタチが悪いなぁと思うのは、人には色んな正義を振りかざして厳しくするのに、自分の事に関しては「まぁまぁ」とか「バレなければ」という風に、もう甘いとかっていう次元ではなくゆるゆるだという事なんです。
日本は元々、長所も短所も全てを受け入れる国だったのです
国のありようというか根幹は、その国の神話を読めばわかります。なので神話が廃れた国は国が亡ぶという言葉もあるくらいです。
日本の神話に勧善懲悪はありません。代表的なものをあげれば、アマテラスオオミカミは、拗ねちゃう性癖があるけれど世をあまねく照らします。
ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトは、手の付けられない暴れん坊だったんです。そんなスサノオノミコトに退治されたヤマタノオロチの尻尾から出てきた剣は、草薙剣として三種の神器の一つとして天皇の証であり守り刀として今に伝わっています。
神話は、その国が大切にするべきことが物語として受け継がれ伝わってゆくように存在しているのですから、日本国民は是非とも読むべきだと思いますし、子供の時だけではなく大人になっても何度も読み返すべきものだと私は思います。
自分に厳しく、そして人にやさしくなりませんか
人に厳しくするのは簡単です。自分に甘くするのも簡単です。しかしその先には、江戸時代や明治時代に来日した外国人が日本人を形容した「凛とした民族」の姿はないと思います。
私自身、ついつい自分には甘くなってしまいがちです。人に厳しくならないようにしなければと思います。自らが出来ていないからこそ、なおさらそのように思うのかもしれません。
けれど、凛とした日本人でありたいとは強く望みます。
と、いう事で、最後に私がなりたくないおバカな日本人を5つ挙げて締めにしたいと思います。
①日本の伝統的なものを尊重できないおバカちゃん
新しいものが良くて古いものがダメなように言っている人自体が今存在することが出来ているのは、先祖があり伝統があったからに他ならないのです。伝統を尊重できないという事はすなわち自分自身の存在を否定していることにほかなりません。
②日の丸や君が代を国旗国歌として敬うことが出来ないおバカちゃん
日の丸についてとやかく言っている人間よりも、もっともっと以前から日の丸は日本の国旗として世界的にも認められているのです。なので文句があるのなら、そんな人は日本から出てゆけばいいんです。
③お寺の周辺に引っ越してきておいて、お寺の鐘がうるさいというおバカちゃん
お寺の方が歴史は古いのです。文句があるならそんなところに引っ越してこなければいい。
④芸能人の不倫に正義の使者のようなつもりでコメントするおバカちゃん
不倫が良くない事なのは多くの人が知っています。それを殊更に声高に振りかざして話をしている人がいますが、芸能人の不倫はその当事者以外には1mmも関係ないし、そんなことについていくら話をしたりコメントしても言っている本人の生活は変わりません。
⑤SNSなどでネガティブなことを投稿して人気者になったと勘違いしているおバカちゃん
自分の存在を明かさずに放っている言葉には1mmも価値も信ぴょう性もないし、ネガティブな投稿にはその言葉の持つ暗黒面に人が集まっているだけで、発信者のファンは1人も生み出すことはできておらず、裸の王様と同じなのです。
国際化とかを理由にして、自分の国の成り立ちや歴史を大切にせず、いまが良ければそれでよい的な感じになってしまって、その先に明るい未来なんて絶対に臨めません。
日本は本来、自らに厳しく、他人には寛容の心を持つ民族であり、これは皆で大切にしてゆきたいと私は思います。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。