自分の人生を豊かなものにしたいのならば、どんな時間の過ごし方をするのか考えることが大切です
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
光風流でお稽古をされている方が、私の地元の兵庫県加西市でお店をオープンされたので、一昨日にみんなでお祝いに伺ってきました。
そんな中で思ったのです。人生の豊かさって「どんな時間の過ごし方をするのか」だなぁと。なので今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。
いかに豊かな体験をするかが、人生の豊かさになる
私は50歳を超えたころから ”あと人生何年” という事を考えるようになりました。そういう中で特に強く思うようになっているのは、「豊かな人生を送りたい」という事です。ただし勘違いして頂きたくないのは、ここでいう豊かとは「金銭的な豊かさ」ではなく「豊かな体験」という事です。
色んな場所に行きたい。色んな人に会いたい。色んなものを食べたい。色んな場を経験したい。友達や仲間と一緒に楽しい時間を共有したい。そういう経験を通じて豊かな体験と感性を持つ人間になりたい、と思うのです。
たとえばお寿司には1人前500円のモノもあれば1人前5000円のモノもあります。飛行機にはエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスなどがあります。
このように世の中にはすべてに低価格なものから高価格なものがあります。そしてその価格の違いは内容の違いにあります。すなわち素材やサービスなどが違うという事です。
素材の違いはお寿司などが一番わかりやすいですね。
大間のマグロを使った握りとマグロもどきみたいな魚を使った握りとの違いです。それは明らかに味の違いになってきます。
サービスの違いは、飛行機が分かりやすいですね。
クラスが違うとシートの広さや食事などをはじめとするサービスが違います。なのでそのサービスの違いは、例えばハワイまで行くときにエコノミークラスだと「あ~やっと着いた。。」という感想になりますが、ビジネスクラス以上だと「えっ、もう着いたの。。」になります。
ちなみにこれ、どちらが良いとか正しいとかって話をしているのではありません。その両方を知ってこそ、良いモノの価値を理解することが出来るようになりますし、時と場合によって使い分けることもできるようになるのです。
もちろんこれらは経験値でもあるわけですから、話題が豊富になるという事にもつながるでしょう。
豊かさとは「どんな時間の過ごし方をするか」です
さて、豊かさというと「贅沢」と捉える方があります。しかしそれは大きな間違いだと私は思います。豊かさとはすなわち、どんな風に自分の限られた時間を過ごすかという事です。
そんな中で絶対に忘れていけないのは、時間は無限であったり無料であったりはしないという事です。だって人は生まれた瞬間から死に向かってまっしぐらに生きているのです。
そんな中で自分の人生という限られた時間をどんなふうに使い、その使った時間からどんな体験を得るかという事を考えなければならないと思います。
たとえば300キロの道のりを車で移動するときに、地道で時速50キロで信号や一旦停止などなく走ると6時間かかります。かたや高速道路で時速100キロで走ると3時間かかり高速料金が5000円かかります。
これは早く着くとかお金がいるとかいらないかという問題ではなく、どんな時間を過ごすかという事なんです。
地道での移動は、自分の人生の時間から6時間を消費し移動するという事ですが、その移動の中で様々な景色や人や町などを楽しむことが出来ます。一方で高速道路での移動は、同じ6時間で考えた場合に、移動に3時間を費やしたなら、残った3時間を友達との会話や観光などにかけることが出来るようになります。そしてこのどちらが正しいという事ではなく、どんな体験をしたいと思うのか、あるいはそこに5000円をかける価値があると思うか無いと思うかという事なのです。
1人前500円のコンビニ弁当を買って帰ってお家で食べる。あるいはどこか景色の綺麗なところで食べる。
1流の料亭で1人前20000円の懐石料理を食べる。
料理に使われている食材の違いももちろんありますが、そんな違いよりも大きいのは過ごす時間の違いです。
家で食べる。屋外で食べる。掛け軸やお花、家具、食器まで意識して設えられた空間で食べる。その体験から得られる学びに価値があると考えるか、無いと考えるかという事です。
折角の人生を、楽しく悔いのないものに出来るか出来ないかは自分次第です
人生は1度しかありません。そんな貴重な人生を豊かな経験で彩っていくか、あるいは、あれも出来なかったこれも出来なかったなんて悔やみながらにするかは自分次第だと思います。
自分の人生は自分のモノです。満足できる人生にするか不平不満にあふれた人生にするかは、人のせいではなく自分次第なんです。そして人間だれしも出来る事と出来ない事がありますが、頑張れば手の届くことも必ずあるのです。
たとえばお金が足りないのなら毎朝のコンビニコーヒーをやめて、家でインスタントコーヒーを水筒に入れていけばいいんです。そうすれば1日100円×1年間で出勤日が250日とすると25000円くらいは貯まるという事です。
あるいは会社が休めないとか時間が無いっていうのは、自分で時間を作っていないだけです。だって急に病気で入院しないといけなくなったら会社を休んで入院しますよね。そうなんです。時間は出来るものではなく、生み出すものなのです。
折角の人生、楽しく悔いのないものにしないともったいないよなぁと、開店のお祝いを皆んなでしながら改めて思いました。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。