「環境」と「活気」を両立させ、理想とされる街づくりは無理な事なのか。。。

おはようございます。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は伊丹空港に来ています。
このあたりに来て近辺を歩いたり車で走っていると、いつも思う事があります。

それは、
「昔に比べると頭の上を飛んでいる飛行機の数が減って、それと共になにか街の活気も減ったような気がする」
ってことです。

大阪国際空港ってなぜ伊丹空港って呼ばれているのか

以前って言ってもかなり昔になりますが、関西国際空港が出来る前は、伊丹の空港が阪神間の国際空港だったのです。
あっ、ちなみに伊丹っていうのは大阪府ではなく兵庫県にあるんですよ。
私達は伊丹空港って言いますが、正式名称は「大阪国際空港」なんです。

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これって不思議だなーって思って以前に調べた事があるのですが、伊丹空港って呼ばれるようになったのは大東亜戦争の頃が始まりのようです。

最初は陸軍伊丹駐屯地の付属飛行場になったことから、伊丹飛行場と呼ばれるようになり、戦後に米軍に接収され「伊丹エアベース」と呼ばれるようになっていたそうです。
そして米軍から返還された後「大阪国際空港」と命名されたのですが、戦前から戦後にかけて呼ばれていた「伊丹」の名前が一般的になじみが強く、伊丹空港として定着したようです。
ちなみに空港の所在は大阪府の池田市と豊中市、兵庫県の伊丹市の三市にまたがっているので、まあ伊丹でも問題無いってことなんです。

静かになって町の活気も無くなった。。。

話しを元に戻しまして、関西国際空港が出来る前は飛行機の発着の航路の下に当たる地域にいたら、ひっきりなしに飛行機が頭の上を飛び交っていました。
そしてそのころは、伊丹空港の近隣とか周辺は、ものすごく活気がありましたし、人も物も溢れているイメージでした。

しかし最近は、活気も、人や物の動きも、その当時に比べると格段に減ってしまっているような印象を私は受けるのです。

地元の方からすると、よそ者がウロウロしなくなって良くなったとか、バタバタせずに落ち着いた環境になってよくなったとか、飛行機の騒音が減ってよかったとか、きっと思われている方も多い事と思います。
けれど何か、ドンドン生気がなくなっていっているようなチョット寂しいというか悲しい空気感を感じる時もあるのです。

まさに「水清ければ魚棲まず」という言葉の様に、綺麗で静かで理想とする環境に近づけば近づくほど、人が離れて行ってしまっているような気がしています。

賛否両論あるのは確かな事ですが、わたしは活気が失われている町の様子を見ると何か寂しい気がしています。
お前は住んでないからそんな気楽な事が言ってられるんだ!!って言われればその通りです。
(^^;
スミマセン。

活気と静寂。。。。。
2者択一と言うような単純な話ではないですが、昔の元気な空港周辺を知っているだけに色々な思いが頭をよぎる機会になりました。

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って事で、これからガタニイ(新潟)に行ってきます。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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