人生の歩みと自転車に乗るという事は、本質的な部分がよく似ていると思います

こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日で2月も最終日となり、明日から3月になります。
正直、新年を迎えてコロナ禍以降久しぶりに新年会がいくつか開催され、人と会うってやっぱりいいなぁと痛感したのがついこの間のような気がしますので、えっ”もう”2月も終わりなの?2カ月過ぎるのはや~~!!って感覚と、これから年内に予定している様々な計画が楽しみで「ワクワクしている」という感覚が共存しているというのが現在の私の気持ちです。

ところでこの「もう」と「まだ」って面白いですよね。だって気の持ちようで、同じことを見ていても全然感じ方が違ってくるのですから。

「もう」2カ月が過ぎたと思うか、「まだ」10カ月あると思うか

物事って見方によって全くその感じ方が違ってきます。”もう”2カ月が過ぎた、”まだ”10カ月ある。これって自分がいる場所はどちらも同じ2月28日なんです。しかし見ている方向はまるで逆なんですよね。過ぎ去った日々に目を向けているか、未来に目を向けているか。

私たちは日常の中で仕事や雑務などに流されがちになり、ついつい目の前の事ばかりに目が行きがちになります。しかし実は、目の前の事に目が行ってしまっているからこそ余計に忙しく感じる様に自らでしてしまっているという事に気付いていない方が多いのも事実だと思います。
そうなんです。”もう”と思うか”まだ”と思うかは、自分自身で切り替える事が出来るのです。

人生は自転車に乗るのとよく似ています

私は人生って、自転車に乗るのとある種似ているなぁと思っています。そう思う一番のポイントは、近くを見るのではなく視線は遠くを見ながら近くを意識するというところです。

初めて自転車に乗る練習をしたときに大半の方が言われる言葉があります。それは「視線は遠くを見ましょう」です。
自転車に初めて乗る時って、ついつい肩に力が入って自転車の目前や前輪のあたりを見てしまいます。しかし、近いところを見ているとバランスがとりにくくなりますし、道路の状況判断が遅れて反応が後手後手に回ってしまいます。
そしてこの傾向は、自転車に乗れない人や乗り始めて間がない人に強く表れます。

人生もまさに同じだと思うのです。今日や明日の事ばかりに目を奪われていると、しないといけない事に追い立てられて、そのうち間に合わなくなってコケちゃいますよね。
これ、今年一年の全体を見ていなかったり、将来に意識が向いていない事が全ての原因になります。
もちろん過去にばかり目を向けていても、建設的な思考や行動にはなりにくいと思うのです。だって「昔は良かった。。。」なんていくら言っても、未来は変わらないのですから。

過去は未来へのヒントのためにある

とはいえ過去は無意味だなんて思っていないですよ。過去には大きな役割があるのですから。過去の役割、それは「未来へのヒントとアイデアの源泉」だと思うのです。つまり、過去の経験を生かし過去からの学びを元にして将来への指針にするという事です。

思い浮かんだアイデアは、実践してみないとそれが良いか悪いかはわかりません。なのでこれは良いと思う事はとにかく実践することが大切です。ただしそこで絶対に忘れていけないのは、実践しながらデータを集め分析するという事です。
データを集め分析することによって、そのまま進めてよいのか、軌道修正が必要なのか、どこを改善するべきなのか、という事を判断しやすくなります。
つまり一般によく言われている「トライ&エラー」って事に他ならないのです。

大きく進歩する事よりも大きくコケない事が大切

人は成功と失敗という二極を対比させて、成功こそが正義という風に考える方が多いです。しかし私のような凡人は、大きな成功なんて目指してもまあうまく行かないですから、大きくコケないことを大切にしそれを積み重ねながら大きな力にしてゆくほうが前に進んでゆく事が出来ると思っています。
いわゆる誰でも出来ることを、誰もが出来ないほど徹底的に続けるという「凡事徹底」です。

先(将来)を見据えながら足元(今)を同時に視野に入れ、大きくコケない(命取りになる失敗をしない)様にしながら着実に前に進んでゆく(小さな一歩を着実に積み重ねてゆく)。人生は自転車とよく似ているなぁと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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