今に不平不満を言うよりも、楽しい事を見つけ出して遊んだ方が人生が豊かになります

こんにちは、内藤正風です。

今日も朝から雪のちらつくお天気となり、お出掛けするときには町の風情がモノクロの世界で、いつも通っている道も違って見えました。

雪が降って文句を言う様になったのは何歳の頃からでしょう

寒くなったり雪が降ったりすると、寒いって文句を言いたくなったり、雪で動けないって文句を言ったりしたくなります。
けれどよくよく考えてみると、寒いときにいくら「寒い!」って言っても暖かくはならないですし、「雪で動けない」って文句を言っても雪は無くならないので、そんなこと言っても無駄なんですよね。
なので寒さを楽しんだり、雪を楽しんだほうが絶対に人生豊かになると思うのです。

とはいえ寒さを楽しむ、雪を楽しむ・・・って聞くと、はぁ?って思われる方もあると思います。
なのでもう少し言葉を足すと、季節を楽しむというか天候を楽しむというか、冬は寒さを楽しむ。夏には暑さを楽しむ。もっと言うならば今ある状況を楽しんだほうが良いと思うという事です。

例えば、子供って雪が降ったり積もったりしたら、喜んで表に出て雪の上に足跡を付けて遊んでいたり、雪を固めて雪だるまとか何かを作って喜んだりしますよね。

自分が寒いのも忘れて唇青くなっていたり、濡れてボトボトになっているのに遊んでいますよね。これってその時にしかできない楽しみや遊びを見つけているからこそ、あんなに楽しめるのだと思います。

自分の身の回りに楽しむネタは沢山あるのです

自分自身を振り返ってみても、子どもの頃って1人でいてもその時々を楽しんでいましたよね。
鉛筆が手元にあったらそれをキャラクターに見立てて飛んだり跳ねたりさせて、消しゴムを敵に見立てて対決させてみたり、悪さをして暗い押入れに放り込まれた時には、拉致されたヒーローの気分になって脱出物語を自作自演していたり。
あるいは夕方に夕日にあたって建物や電柱や街路樹の影が長く伸びていたら、影だけを踏んでどれだけ遠くまで行けるかを友達と競争してみたり。
とにかく、なんでもかんでも楽しむための場所になったり道具になっていたと思うのです。

自然を敬い畏れ、そして大切にしながら楽しまないと勿体ない

日本人は古来、全てのものに精霊が宿るという考え方を中心に歴史を積み重ねてきた民族です。
台所には台所の神様、トイレにはトイレの神様、言葉には言霊、道端の木々や石ひとつにまで、敬いと畏れをもって大切にし、力でねじ伏せる考え方ではなく、共存する考え方をしてきた民族です。

なので四季の中でも、冬には雪が降ったことを苦にするのではなく、その雪を見ながらお酒を飲んで雪見酒とシャレこんだり、夏には夏用の座布団を使ったり、簾のようになった建具を使ったり、打ち水をしたりと、夏の暑い時だからこそ夏の暑さを楽しむとともに、その中で涼を見い出したりと言うように、その季節ならではの楽しみを作り生活を豊かなものにしてきました。

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今自分の周りにある環境が自分の好みではないからとか自分の意にそぐわないからと言う事で不平不満を言うのではなく、いまいる環境にある特長を見つけ出し楽しみを見つけることこそ、人生を楽しいものにしてゆく第一歩ではないかと思います。
大人になるといつの間にか楽しめなくなってしまっていますが、子供の頃に戻って周りを見てみると、おもしろい事が満載ですよ!!

って事で今夜は寒いので、鍋料理を楽しんで来たいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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