10年に1度の寒波による積雪で思った、自分の身の周りで起こる不測の事態の責任は自分にあるし、その全ての原因も自分自身にあるということ

こんにちは。内藤正風です。

昨日から日本全国的に寒くなっています。SNSを見ていると雪で難儀されている方も多いようで、くれぐれもご無理なさらない様にご注意いただければと思います。

ちなみに私はというと、今日のスケジュールは「雪で交通がマヒする可能性が高い」となった時点でお出掛けは午後からだけにしましたので、午前中は本部いけばな教室の暖房のよく効いた部屋で事務や雑務など行なっています。

雪になると交通がマヒして帰宅難民と呼ばれる人が生まれたり、滑って転んでケガをされる方が居られたりします。
しかしこれ実は、何割かはそういうことを無くすことが出来るのではないかと私は思っています。すなわち事前の準備をちゃんとしておくという事です。

例えば車を例に挙げましょう。皆さんは冬用タイヤは履いておられますでしょうか。
雪なんてほとんど積もらないから履いていないって仰られる方、アウトです!!だってほとんど積もらないという事は、積もる可能性があるという事ですよね。なのに雪が積もった時に車で走ることが出来ないって言われている人は自分でそうしてしまっているだけです。なのでそういう人は雪が積もった時には理由に関係なくお出掛けはあきらめましょう。
普通のタイヤで走ればなんとかなるからって思っている方は、もっとアウトです。ハッキリ言って世の中に迷惑をまき散らすことになりかねないという事をもっと自覚するべきだと思います。
だって、もしスリップして溝にはまって動けなくなったら渋滞の原因になります。スリップして他の車にぶつかるのも事故や渋滞の原因です。なので冬用タイヤもはかずに走っている人は世の中に迷惑をまき散らす原因にいつなってもおかしくない存在だという事に気が付かないといけないのです。

危機管理や危機回避は、万に一つに備えるという事です。1年に1回有るか無いかの積雪に備えるなんて、まさにその最たるものだと思います。

雪だけど「必ず出勤しろ」とか「訪問してこい」なんて言う経営者は無能かもしれない

今日朝から会社に出社された皆さん、その出社しなければならなかった理由は何でしたでしょうか。
出社時間が8時だから、とか、取引先とのお約束が8時だったから、などの理由で出社しなければならなかった方は、その会社の経営者の危機管理能力や危機回避に対する能力を疑ったほうが良いかもしれません。

電車は動いていても、駅までの道中が雪や凍結で滑って転びやすくなっています。なので会社の人がスノーブーツなどを全員が履いているという状況にでもない限り、誰がどこで転んでケガをされるかもしれないのです。通勤や業務中のけがは会社に責任があるのですから、それなのに何が何でも出社や業務を行なえなんて言うのは経営者の能力を疑ったほうが良いと思います。
加えてコロナ禍以降、オンラインでの対応も業種や職種によっては出来る様になっているのですから、今こそその対応力を生かすべき時でもあるでしょう。

もちろんそこに行かなければ仕事が出来ないという製造業の方もあるでしょう。そういう場合には午前中は休業にして就業時間を変更するとか、従業員や関係者が雪に対する準備を事前にちゃんと行なうように指導を行なうなど、出来る事は必ずあるのです。

コロナで学んだ、危機管理や危険回避の責任は自分自身にあるということ

コロナ禍で私たちは色んな事を学びました。その中の一つに危機管理や危険回避の責任は自分自身にあるという事があります。

何かがあった時に人はついついその原因を自分以外に求めようとする傾向があります。しかし突き詰めてゆけばその原因の一番始まりは自分自身だという事を忘れてはいけないと思うのです。
コロナに感染しない(しにくくなる)ように何が出来るのか。コロナ感染が起こった場合にはどの様に対処対応し拡散を防ぐことが出来る様にするのか。こういう事は起こってから考えるのではなく、起こる前にシュミレーションし危機を回避できるように考え準備しておくことこそが大切だと思います。
すなわち万一に備えるという事です。
これは今回の寒波による雪への対処対応も全く同じことが言えると思いますし、準備をシッカリしておいて何も起こらなければそれで危機管理が出来たという事になると思うのです。

今回の雪では、個人としてもそうですし会社や商店などの経営者としても、結局は何が起こっても自分の責任ですし、その起こった事柄の全ての原因も自分自身にあるという事を忘れてはいけないと改めて気持ちを引き締める機会になりました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。