選抜作家いけばな展(2022)に出展した、光風流の作品を紹介します。

こんにちは、内藤正風です。

今日は朝から光風流本部いけばな教室でお稽古三昧の1日です。
春のいけばな展のシーズンも終わり、通常の教室ですので、ゆったりと時間が過ぎています。いけばな展などの作品作りで活気のある教室も好きですが、こういう教室も私は好きです。

さて今月の頭、6月4日~5日の両日、兵庫県公館において「選抜作家いけばな展」を開催いたしましたが、その時の光風流の出展作品3点を今日は紹介させて頂きます。

藤本和甫の作品

フトイとヤツデを主材にした盛花です。新緑は1年中でこの時期だけ見ることが出来、グリーンの濃淡から感じる清涼感と花の取り合せのバランスが美しい作品になっています。

花材・・・フトイ、カエデ、デルフィニューム、ハイブリッドリリー、テンモンドウ
花器・・・丸型水盤
花台・・・組合せ花台

副家元 内藤貴風の作品

煙のように見えるのはスモークツリーの花です。羽毛の様にフワフワした花は、離れてみると煙のように見える事からこの名前がついています。
意識して注意し見ていると、町の中にも時々植えられていたりもします。
スモークツリーの花と新緑のナツハゼ、そして枝垂れぐわの白色の対比が魅力を生み出しています。
中央席ですので、四方どこから見てもご覧いただくことができるように仕上げてあります。

 

花材・・・スモークツリー、晒し枝垂れグワ、ナツハゼ、シャクヤク、アルストロメリア
花器・・・陶器製壺
花台・・・組合せ花台

家元 内藤正風の作品

黒色に着色したユキヤナギの枝とナンテンや色花を対比させることで、新緑の瑞々しさや柔らか味を引き出し、清涼感が引き立つようにした作品です。
中央席ですので、四方どこから見てもご覧いただくことができるように仕上げてあります。

花材・・・着色ユキヤナギ、ナンテン、ヒマワリ、デルフィニューム、ビバーナム、マルバルスカス
花器・・・ガラス製丸型壺

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。