世の中がどんどん便利になっています。そして便利が当然になってくると、不便に希少価値が生まれてきます
便利に価値があるように、不便にも価値がある
世は情報化社会と言われて久しく、今では情報が溢れすぎて、情報の洪水の中で揉みくちゃにされている状態を通り過ぎて、大半の情報は気付かないうちに見逃している時代になっています。
そんな世界中の情報がほぼリアルタイムで手に入り、スマホ1つ持っていれば、あらゆる情報の入手からお金の支払いなどが全て行うことが出来るとても便利な時代になりました。
お出掛けもスマホ1つ持っていれば財布もいらないんですもんね。
そんな便利な世の中になり、そういう時代だからこそ不便が価値になってきています。
一番わかりやすいのは食べ物です。
その地域に行かなければ食べる事が出来ない郷土料理とか、ネットでお取り寄せが出来ない物とか、予約の取れないお店とか、不便だからこそ逆に価値が生まれていますよね。
便利が普通だからこそ、不便に希少価値が生まれている
日本中のほとんどの物が自宅に居ながら電話やネットで注文する事が出来る。だからこそ、たまにお取り寄せが出来ないものなど有ると、その地方に行ったら必ず買ってこようと思います。
お料理も、あまりにも地元のもの過ぎてその地域でしか食べる事が出来ないものは、その地域に行ったら必ず食べてこようと思っちゃいます。
いま時代は「便利」を追及して、便利さがどんどんレベルアップしています。
これはとても素晴らしい事だと思うのですが、便利になる事=特徴や個性、あるいは希少性が埋没してしまったり薄らいでしまう事になってしまっている場合が大半の様に思います。
世の中は、物に溢れています。いまや欲しいものは何でも手に入る時代です。
スーパーカーは無理ですが、車は全ての人が購入可能です。家一軒とかする高級腕時計は無理でも、腕時計は全員が購入可能です。
物に溢れれば溢れるほど、そして便利になればなるほど、個性や特徴、そして希少性が失われてゆきます。
すなわち沢山の中の1つという「どうでもいい存在や価値」になってしまうという事です。
自分のしていることが、「どうでもよい存在や価値」にならないようにするために
不便が良いという事ではなく、利便性を図りながら多数の中の1つに埋没してしまわないようにするにはどうすればよいのかを考えなければならないと思います。
品質がそこそこなのに不便な要素があったのでは、誰にも気にしてもらうことはできません。まず品質が良いのは言うまでもないことです。
そのうえで、自分がしている事の本質は何なのか。特徴はどこにあるのか。他にはなくて自分だからこそ出来る事とは何か。を追求することこそが不可欠なのです。
今皆さんに感じて頂くことが出来る魅力や価値は何か。これこそが今からの時代で何よりも重要になる事ではないかと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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