今年の夏季セミナーでも色んな新しい取り組みを行ないましたが、そんな中の1つとして、パワーポイントを使わない家元講義を行ないました

こんにちは、内藤正風です。

は~~、終わった~。
内藤の夏は終わった~~。。。。。

漫画、あしたのジョーの最終回の名セリフみたいな感じです。

「燃えたよ、燃え尽きた、真っ白にな・・・」

光風流夏季セミナーは小手先の知識や技術を学ぶ場ではありません

毎年、光風流夏季セミナーが終わると、こんな感じです。今風に言うと「ロス」って感じでしょうか。なぜなら私にとって夏季セミナーはかなり特別な存在でして、私が行なっている講習会や研究会の中でもTOP5に入っています。
なので前年の夏季セミナーの終わった翌日から企画と準備がスタートして、丸1年かけて作り上げてゆく特別な機会なんです。

いけばなの生け方や知識というようなある意味小手先の内容ではなく、いけばなの本意やこれからのいけばなの有り様という核心をお伝えさせていただいている機会です。
なので夏季セミナーを言い換えれば、光風イズムを学んでいただく機会という事もできますので、受講していない光風流の指導者の方がもしおられたら、その先生は時代から取り残されてしまっていたり、光風流がこれからどこに向かってゆこうとしているかをご存じなかったりしてしまうという事が出来るほどの重要な機会になります。

なので私としてはそれだけのモノを込めなければなりませんし、ご参加くださった皆さんがこれから何年後に振り返っていただいても、その立場やレベルに応じて新しい気付きや学びがいつもあるものにしなければなりませんので、本当に夏季セミナーが終わったらクッタクタになっちゃうんです。

今年も新しいチャレンジをしました

毎回。。。というか、何かをするときにはいつも何かしらの新しい取り組みというか新しい試みというかトライを行なっていますが、今回の光風流夏季セミナーでもいくつかのトライを行ないました。
そんな中の1つに「パワポを使用しない」があります。

なぜこんなことを行なったのかというと、昨年からのコロナ禍で会議やお稽古などをオンラインで開催する機会が増えたのですが、そんななかで昨年末くらいから私は1つの疑問を感じていました。それは、会議の時などにパワポや資料を多用した提案などがあると、そのパワポや資料ばかりに気がとられてしまい、本質が理解しにくいなぁ。。。ってことなのです。

そう思い始めると会議の時などに自分なりに検証を始めたのですが、資料の多い議事と資料の厳選されて少ない議事とでは、資料が少ない議事のほうが本質がしっかりと理解できるし分かりやすいなぁと感じるようになってきました。

パワポはもしかしたら「学んだような気持にさせているだけ」かもしれない

AMAZONやFacebook、トヨタという企業は、社内会議でのパワーポイントの使用を禁止しているというような話もあります。

その様な中で、これまで夏季セミナーではパワポを多用していましたし、1時間の講義に40~50枚くらい用いていた時もあり、その上動画なども用いていました。
しかしこれってもしかしたら、すごく学んだような気持にはさせているけれども本質の一番伝えたいことは理解して頂けていなかったり深い理解に結びついておらず、単なる自己満足になっているのではないかと思ったので、今年はパワーポイントの使用をしない夏季セミナーにしてみたのです。

結果はこれから時間とともにわかってきます

結果がどうなるからはこれから時間の経過とともにわかってくると思います。

まず1番最初に分かるのは、皆さんの満足度です。これは感想でお聞かせいただけるので1か月もかからずにデータ集めが完了します。
そして今回のセミナーで皆さんにお伝えしたかった本質の理解度については、これからの皆さんの行動などを拝見していてわかってくることですので、1年間くらいかけて観察させていただくようになってきます。

ま、いずれにしても、「パワポを使わないセミナー」の感想や効果などの答えはこれから少しずつ出てきますので、どんな結果になるか楽しみの1つであります。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。