「書道」って堅苦しいイメージや難しいと思いこまれている方が多いと思いますが、実は「墨」を使って遊ぶのが書道なんだなぁって思いました

こんにちは、内藤正風です。

今日は朝から光風流本部いけばな教室でお稽古を行いました。今月末に予定している展覧会形式の勉強会に向けて、モデル作品を展示してくださる先生方のお稽古で1日中お稽古三昧でした。

書道っていうと堅苦しいイメージを持たれていませんか

一昨日開催した「YOROZU salon」にご参加くださった家村美甲さんは ”アート書家”としてご活躍をされています。

皆さんは「書道」って聞くと、どんなイメージを持たれていますか?
堅苦しい。むつかしい。いろんな決まりがある。爺さん婆さんが先生をしている。達筆すぎて読めないし。。。。。みたいな、なんかネガティブなイメージを持たれている方が多いように思うのです。(家村さんゴメン。。)

しかし家村美甲さんの書道は、そういうイメージを良いほうに全く覆すものなんです。
なんなら、日常生活を楽しくするアイテムとしての書道をさせてくださる先生なんです。

楽しく遊べる「書道」

家村美甲さんの書道って、私たちが(私だけかな?)持っているイメージと全く違うんです。
なんて言ったらいいのかな、一言でいうならば「墨遊び」ってイメージを私は感じています。

いうまでもなく書道としての基本は、ものすごくしっかりされているんです。
しかし基本の堅苦しさや難しさは来られた皆さんには全く感じさせることなく、楽しみながら書道に親しむことが出来る様にされているのです。

「遊びながら学ぶ」っていう、最強の学びのパターンだと私は思います。

「墨」に親しみを持つ

書道では「墨」は不可欠ですよね。しかし「墨」って私達は日常でほぼ使う機会がありません。まあいいとこお祝いや香典とかの袋に文字を書くくらいですが、そんなときも筆ペン使っちゃいますから「墨」に触れる機会なんてまず皆無です。
そんな現代人にいきなり「墨」を使わせても、ストレスしか感じない人も多いのではないかと思うのです。

しかし家村さんは「墨」の魅力を伝えるために、文字を書くだけではなく「墨流し」という手法を取り入れられています。
「墨流し」ってご存じの方も多いと思いますが、墨を水の上に流してそれによって図柄を作り上げる手法になります。
ちなみに一昨日の「YOROZUsalon」で家村さんが行われた様子はこんな感じでした。

入口の敷居は低いほど良い

何かを始めるにあたって、敷居は低いほど良いと思います。とはいえ偽物だったり変な方向に導かれるようなものであっては絶対にいけません。
そして、難しいことを解りやすく簡単に学ぶことが出来ることこそが本物のあかしだと思います。だって簡単な事をさも難しく言うのはとても簡単なことなのですから。

これって書道だけの話ではなく”いけばな”も同じことですし、そのほかの事も同じだと思うのです。
ムッチャ難しくて一般人の手には合わないものや、命の危険にさらされるようなもの、絶対に楽しくないもの、そんなものに興味を惹かれたり「わぁ~楽しそう~~」なんて思わないですよね。
そして楽しくなさそうなものを「やってみたい!!」とは思わないです。(ま、世の中には変な人もおられますので、中には。。。(笑))

そんなことを改めて考える機会になりました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。