兵庫県書作家協会創立70周年記念「兵庫の書展」の会場に添花を生けてきました。そんな生け込みの様子をご覧ください

こんばんは、内藤正風です。

今日は夕刻から生け込みに行ってきました。
で、今は帰ってきてお疲れ様会をしています。うん、やっぱり集中してお花を生けた後の晩酌は美味しいですね。

今回は書の展覧会の会場に、添花をしています

今回の展示は”いけばな展”ではなく、書の展覧会の会場にお花を生けています。
兵庫県書作家協会が今年協会創立70周年を迎えられ、それを記念した書展「兵庫の書展」を大丸ミュージアム神戸において開催されているのですが、その会場に添花をさせて頂いています。

 

いけばなは”兵庫県いけばな協会”の役員が担当して、兵庫の書展の会期を前期と後期に分かれて生けており、今夜前後期の生け替えがありましたので、作品の生け込みを行なってきたのです。

いけばなの作品を作るときの集中する時間がとても好きです

私は作品を生ける時間がとても好きです。もっと踏み込んで言うと、作品作りをしているときの集中している時間がとても好きなんです。

いけばな展の作品の下生け等、作品作りを始めて集中すると、暑いとか寒いとかも感じなくなりますし、ふと気が付くと刃物で怪我をしていて血だらけだったなんてこともチョクチョクありました。
時間の感覚も無くなって夜から生け始めて気が付いたら空が明るくなり始めていた。。なんてことも若い時にはしょっちゅうでした。
最近は華麗(加齢?)なオトシ頃のせいか、気が付いたら朝。。。な~んてことは無くなりましたけどね。(笑)
やっぱり集中の深さも体力とかが関係するのかな~。

この自分の世界の中に深く入っていっている時間って、例えるなら水面に波1つたっておらず鏡の様になっているような精神状態なのです。
周りの事は目に入らない、周りの音も聞こえない、時間の概念もなく、生も死も超越し、ただただひたすらに幸福感に包まれた世界なのです。
伝わるかなぁ。。。あっ、決して変な宗教とかではないですよ。(笑)

生け込みの様子をご覧いただきます

生け込みの時には周りに沢山の人もいるので、光風流本部いけばな教室などで自分1人で作品の下生けをしている時とは違って、この深く入っている時間はとても短かったり、深さが浅かったりするのですが、集中している時間の多幸感はありますので本当に楽しくて大好きな時間でもあります。

今回折角の機会ですので、私がどんな風にしてお花の作品を会場で生け仕上げていっているのかを動画でご覧いただけるようにしてみました。
約1時間の生け込みを早送りで約40秒でご覧頂く事が出来ますので、お気軽にご覧ください。

会場では色々な流派の「書」と色々な流派の「いけばな」をお楽しみいただけます

いけばなにも書にも色々な流派があり、その流派ごとや作者ごとに作品の特徴があります。
今回の「兵庫の書展」では、兵庫県を代表する書作家や華道家の作品をお楽しみ頂く事が出来ますので、会場に足を運んでご覧いただく価値は十分にあると思います。

なお私の作品は、明日9月5日(土)から兵庫の書展最終日の7日(月)まで展示しています。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。