これから新しいものがドンドン日常の中に入ってきています。そんな時代だからこそ新しいものに興味を持つ心が、精神的な若々しさや柔軟性を維持する秘訣になると思います

こんにちは、内藤正風です。

今日も雨ですね。ジメジメとうっとおしいです。ところで今年の雨って、降り方が「夕立」ですよね。
子どもの頃の雨がしとしとと降って鬱陶しいって感じの降り方では全くなくて、ダァ――――ッ!!って毎日降っています。

世の中は移り変わってゆくものだと古来から言われていますが、気候も移り変わってゆくものなんですね。

世の中が移り変わるという事は、今までになかった新しいものが生まれてゆくって事

世の中が移り変わるっていう事は、言い方を変えれば今までに無かったものが生まれ、今まで有ったものが無くなってゆくってことです。

たとえば「握り寿司」。
日本の独自の文化として日本の伝統の様に言われていますが、江戸時代までは握り寿司ってなかったんですよね。それまでは熟れ鮨(なれずし)のような発酵させたものが中心だったんです。
そして握り寿司は今では芸術の様にも言われていますが、元々はパッとつまんでササっと食べることが出来るいわゆるファーストフードだったんですよね。

あるいは「髷(まげ)」。
江戸時代までは「髷」が男性も女性もスタンダードだったんですよね。それが明治維新以降、「髷」から今の様に移り変わって行ったんですよね。

新しいものはみんな分からないんです。だって初体験なんだもん

新しいものを目にすると「年寄りだから分からない」とか、「年いっているから使えない」とかって仰られる方をよく目にします。
(職業柄、高齢者が多い環境なので余計に目や耳にしているのかもしれませんね。。(笑))

しかしこれって、老若男女は全然関係ないんです。
だって新しいものは、みんな一斉に初体験しているんですよね。スマホが発売されたのは若い方から年齢順だったんでしょうか。
食器洗機が発売された当初は、若い人しか買うことが出来なかったのでしょうか。。。
そんな事ないですよね。

ではなぜ、「若い人は新しいものをすぐに使いこなす」とか「年いっているから使えない」ってなるのかというと、実はこれ年齢の上下ではなく自分でそんな風に決めつけてしまい、関わりを持たないように距離を置いてしまっているのが、一番大きな原因だと私は思っています。

新しいものに興味を持つ心が精神的な若々しさや柔軟性を維持する秘訣

新しいものは常に生まれ続けます。だって技術は進歩するし、時代が進めば求められるものも変ってゆくのが当然ですよね。
そんななかで時代の最先端をいかないまでも、ある程度は自分の生活に新しいものを取り入れて言った方が人生絶対に楽しいと思うのです。

今、私たちは「令和」という時代を生きています。「昭和」じゃないんです。ならば「令和」の時代を生きていたからこそ出来る事をしないと人生モッタイナイです。
私は少なくとも自分の人生の終わりが来た時に「あ~面白かったなぁ~」って思いながら死んでいきたいし、子供のころにはSF映画の中で見ていた便利なものまで自分が使うことが出来て面白かったなぁってニンマリしたいと思うのです。

私達は「今」を生きているのです。「令和」を生きている人間なんです。
私はおばあちゃんだから、ワシはおじいちゃんだからもうええねん。。。って言われている方が沢山おられますが、心の底では絶対にそんなことは思われていないはずです。
まだまだいける!若いもんには負けへんで!!若いもんには任しておかれへん!!!私がしてやらないとどうしようもないねん!!!!って思っておられるじゃないですか。

新しいものに興味を持つ心が精神的な若々しさや柔軟性を維持する秘訣だし、人生を充実させる秘訣だと私は思うのです。
もっともっと興味を持ちましょう。もっと新しい事に飛び込んで行きましょう。自分の人生は自分で充実するようにしないと誰もしてくれません。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。