今日から6月になりました。緊急事態宣言も解除され新しい一歩の始まりです。光風流カレンダー今月の作品を紹介します

こんばんは、内藤正風です。

緊急事態宣言が解除されると共に新しい月を迎えて、いよいよ日常に戻るスタートが切られた感がいっぱいです。
とは言いながら”新コロ”が消えて無くなったわけではありませんから、換気やマスクや消毒など十分に気をつけながら一歩ずつ進んでゆきたいと思います。
全ての人が今すぐに元の生活に完全に戻ることが出来ないまでも"なんとかなっていく"レベルまで早くなる様にみんなで頑張っていきたいですね。

6月は”梅雨”に入るので、物事の始まりに相応しい時候になります

梅雨と聞くと、鬱陶しいとかジメジメするとか思われる方もあるでしょうが、日本にとって”梅雨”は無くてはならないとても大切な存在なのをご存知でしょうか。

日本人は古来より農耕民族として歴史を積み重ねてきていますが、その中心は”お米”です。
日本のお米は”水稲”なので、気温だけではなく水が無ければ育てることが出来ません。すなわち”梅雨”の時期に田んぼや池にしっかりを水を蓄えることによって稲を育てることが出来、秋にはお米を収穫することが出来るようになるのです。
なので日本において”梅雨”は「命の源」であり、全ての始まりだという事が出来るのです。

そんな6月に”新コロ”からの再スタートを切ることが出来るというのも、私たち日本人には何かの意味があるのではないかと私は思っています。

6月の光風流カレンダーの作品

日本人にとって大きな意味のある月、6月になりましたので「今月の光風流カレンダーの作品」を紹介させて頂きます。

◇作者
藤原 敦甫

◇花材
カラー(白)、トルコキキョウ(白色)、バラ(黄色)、リキュウソウ(葉)

◇花器
手つき籠

◇花態
盛花

◇敷板

この作品を生けられた藤原敦甫さんから、作品についての一言

6月といったらジューンブライドかなぁと思って、テーマを決めました。
籠に生けてブライダルのイメージをどのようにしたら作りあげることが出来るのか試行錯誤をしながら、白色のカラーとトルコキキョウを主材にし、リキュウソウのグリーンをあしらうことでブライダルブーケのようなイメージで生けあげることが出来たかなぁと思います。
あと黄色の小さなバラをほんの少しだけ加えて父の日感もプラスしてみました。

 

生け込み風景の動画です。下の動画をクリックしていただくとご覧いただくことが出来ます。
カレンダーの作品を生け込み中の藤原敦甫さんをご覧ください。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。