自分たちでやったからこそ得られる喜びがある。”光風流いけばな展ロス” を感じながら思ったこと

こんにちは。内藤正風です。

ロスです。。。「光風流いけばな展」ロスです。
なんかボーっとしています。(笑)
っていっても、朝から教室をいつものように開催しているんですけれどね。

私たちの原動力は「いけばな展にお越し下さる皆さん」なのです

あっという間の3日間、お陰様を持ちまして「光風流いけばな展」を無事に終えることが出来ました。

金曜日の生け込みLIVEからはじまって土曜・日曜の会期中にご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました。
私たちが「いけばな展」を開催し、いかに魅力的にするか、どんなふうに開催すればよいか、作品のレベルを少しでも高いものにしよう、と思って頑張ることが出来たのは、皆さん方がお越しくださるからなのです。
お越しくださった方を笑顔にしたい、驚く顔が見たい、楽しんで頂きたいと思うからこそなんです。
その意味でいうと、私たちの原動力の一番の大元は「いけばな展にお越し下さる皆さん」なのです。

秋の土曜日曜と言えば、各地でイベントなどが沢山開催されているなかで、光風流いけばな展を選んでお越しくださって本当にありがとうございました。
何かとお忙しい中を、時間の都合をつけてお越しくださいまして有難うございました。
遠いところから、車で、電車で、駆けつけて下さいまして本当にありがとうございました。

光風流だからこそ可能な”手作りのいけばな展”

光風流はお金持ちではありません。。。
あっ、スミマセン、嘘ではありませんが正しくありませんでした。
光風流は貧乏です!!!(笑)
なので光風流で何かを行なう時の基本姿勢は「”金”が無いから”知恵”を出せ」なのです。

ここまでだけ聞くと、お金が無いことでひがんでいるとか拗ねているように感じられてしまう方もおられるかもしれませんが、そういう事ではありません。

知恵を絞って、いかにして皆さんに喜んで頂くか、いかにして少しでも魅力ある面白い事を行なうかっていう事を考えるのが、光風流の良き伝統になっているのです。
そしてそういう姿勢で色々な事を行なっている流派だからこそ、毎年いけばな展にお越しくださっている方が「毎回どんな企画の展示をされるか楽しみにしてきています」って仰ってくださるのだと思います。

今回も思いっきり手作りでした。企画も準備も設営も、もう何から何までです。
会場の設営も役員の先生方で全部仕上げたのですよ。

生け込みの前日の夜にこんな風にして行ないました。

こんなことまでしてくださる役員って、日本にはいけばなの流派が沢山ありますが、絶対に光風流だけだと思います。
そんなうちの役員の先生方には本当に頭が下がりますし、感謝しかありません。

自分たちでやったからこそ得られる喜びがある

自分たちの手作りですから、お金をガンガンつぎ込んで専門の業者に制作してもらったいけばな展の会場と比べると見劣りする部分もあるでしょう。お金を湯水のごとく使うことが出来る状態で企画したりそういう中で運営しているいけばな展から比べると、もっとこうしたらいいのに。。。っていうところもあるだろうと思います。

しかし私は、お金のない分、自分たちの知恵を絞り自ら動いて開催しているからこそ得られるものがあると思っています。
それは「団結力」と、「満足感」と、「達成感」です。

昨日はいけばな展が終わって作品を撤花し会場の撤収を終えた後に、いけばな展に作品を出展してくださった皆さんと役員の先生方と一緒に慰労会を開催しました。
その時のスナップですが、皆さんのこの笑顔見て下さい。

こんな素敵な笑顔、「満足感」と「達成感」が無ければ絶対にできないお顔だと思います。
そして「団結力」が無ければ、いけばな展終わったすぐ後に集まって慰労しようなんてことも実現できないことだと思います。強制一切なしですよ。来れる方どうぞ~だけのご案内でこれだけの皆さんが集まってくださるんです。

自分たちでやったからこそ得られる喜び、これって本物の宝物だと思うのです。だってお金を出しても買うことが出来ないモノなんですから。

だからこそロスも大きいんです。。。これって一生懸命考えて行動した人だけにもらえる神様からのプレゼントだと思うのです。「光風流いけばな展」ロス。
こんな素敵な宝物なのですから、今回のいけばな展の出瓶者、そして役員の皆さんと一緒に、このロスを味わいたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。