「どうせ私なんて・・」という言葉、これって自分で自らを殺してしまう悪魔の言葉なのをご存知ですか

こんばんは。内藤正風です。

昨日会話をしている中で相手の方から「どうせ私なんて・・・」という言葉が出てきました。ええ、これって実は、自分で自分を殺してしまう悪魔の言葉なんですよねー。。

あなたは ”あなた以上” でもなければ ”あなた以下” でもない

どうせ私なんて。。。って言う人の気持ちは、ハッキリ言って私には解りません。
だって僕にはそんな思考マルッきり無いですもんーー(笑)。

たぶん、誰か他の人と較べて”どうせ私なんて。。。”って言われていたり、自分の思った通りに物事が進まないことで”どうせ私なんて。。。”って言われていたりしているんだろうなぁって想像は出来ます。

ハッキリ言います。人と比較することからは何も生産的なものは生み出しません!!そして世の中なんて自分の思った通りになんてなりません!!!
そんな人にひと言贈る言葉があるならこの一言です。「あなた、なに様???」って(笑)(笑)(笑)

自分の全てを受け入れる事が第一歩

人間にとってまず一番大切な事は、自分の全てを受け入れる事です。自分の好きな点、自分の嫌いな点、自分がいる環境や状況、そのほか何から何まで色んなものが集まって”あなた”を構成しているのです。
ってかそもそも、自分が好きと思っている点も他の人から見たらイヤな点に見えているかもしれません。自分で嫌いだと思っている点が他の人からみて憧れている点になっているかもしれません。だって長所短所は表裏一体なのですから。

今おかれている状況も、こんな大変な状況ー。。って思っているかもしれませんが、その状況は見方を変えると自分が成長するための好機であり新しい扉を開くために用意された機会でもあるのです。
だって、好きとか嫌い、こんな状況。。。なんていうのは絶対的な物差しが有って決まっているものじゃないんですから。

「好み」は絶対的な物差しではない

例えば野菜のネギがありますが、ネギが好きな人がいますしネギが嫌いな人もいます。これってネギが好きな人が正しくてキライな人は間違っているって事ではないですよね。単なる好みの問題です。
人の好きな点や嫌いな点もこれとおんなじことなのです。

現状、すなわち今の自分の全てを受け入れることができないから、自分に備わっているものをチャンと冷静に確認する事が出来なくなっちゃうのです。そして自分のものすごく偏った見方でここ好き、ココ嫌いって分けちゃうんです。
現状がどんなに大変に見えても、今その状況の中で出来る事やするべきことは必ずあります。何にもないなんてことは絶対にないのです。

今を丸まま受け入れる事が出来ると、どうしたらよいかが見えてくる

今の自分の全てやおかれている状況や環境を、まるまま受け入れる事が出来ないから知恵を働かすことができずに不平不満しか生み出せなくなってしまうのです。不平不満を言うのは、自分の現状を事実として受け入れることができていない現れなんです。

まずは今ある全てを丸まま受け入れる事から始めましょう。自分の好きな点もキライな点も、今身の回りで起こっている事も、自分がいる環境や与えられている状況も、そのまま全部です。

”いけばな” も ”人生” も ”仕事” も同じ

いけばなは自然の植物を使って作品を作ります。そんな中で自分が思ったような枝振りの材料は1本もありません。絶対に。
お花を生ける環境も良い場所ばかりではありません。自分が身につけている技術や知識は今ここにあるのが全てです。今ここで急に上手になりたいって言ってもそれは不可能です。

そんななかで不平不満を言っていても良い作品は絶対に出来ません。今ここにある材料、環境、自分の知識と技術で何が出来るかを考える事が最善の方法なのです。

いけばなも人生も仕事も、こうやって考えると同じですね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。