荒良寛先生から頂いた言葉「一念三千」

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

いよいよ今月末に開催する「光風流いけばな展」に向けて、本格的な作品準備に入り、お稽古もラストスパートって感じになりました。

 

今日も朝から夜までひっきりなしに生徒の皆さんがお越しになられて、アッと言う間の一日でした。

 

こんな感じで”ゆるーく”、けれど”真剣に” お稽古を行いました。
(笑)

 

荒良寛先生から頂いた言葉

先日ハワイにデモンストレーションに訪れた時に、天台宗ハワイ開教総長としてハワイに在住されている荒 良寛(あらりょうかん)先生と食事をさせて頂きました。

荒良寛先生は、「前向きになる言葉〜羅漢さんの絵説法シリーズ」とか「カレンダー」、「仏画」を書かれていたり、講演も各地においてなさっておられるのでご存知の方も多いと思います。

その時には食事をしながら荒先生と色~~~んなお話をさせて頂きました。
仏教の事、お酒の事、荒先生の日常の事、人生訓、いろんなお話を聞かせて頂いたのですが、特に印象深かったのは「一念三千」と言うお話でした。


荒良寛先生が直々に書いてお話してくださいました。

「一念三千」とは

これはどういう事かと言いますと。。。

教室や講演などをするときに、目の前に1人の人がおられたら3000人だと思って感謝をしなさい。3000人だと思ってお話しをしなさい。
あなたのお話を聞いてくださる人が今は1人だけだったとしても、その人があなたのお話から何か感じる事が有れば、家族やお友達にそのお話をされるでしょう。そのお話を聞かれた人がまた他の人にお話されるでしょう。そう考えれば、すなわち目の前に居られる1人は3000人と同じなんです。
また人間ですから、3000人を前にお話をすると思うと準備もしっかりとするでしょうし、話をするテンションも自然に高くなるでしょう。
1人だから適当にそれなりで良いと言うことではなく、いつもこの様に考えて精一杯取り組む事が大切ですよ。
というお話でした。

1人だからと言って手を抜くような事はしないですが、そう言われれば確かに、50人の前でお話させて頂くと言うのと5人の前でお話させて頂くっていうのとでは、自分で気付かないうちにテンションとかが違ってしまっている可能性はあるかもしれないですよね。

このお話を聞かせて頂きながら、自らにしっかりと戒めとしなければなぁと物凄く心に残りました。

今日は90,000人の人と

ってことは今日は、30人以上の方がお稽古にお越しくださいましたから、30人×3,000人=90,000人の人がお稽古にお越しくださったってことなのです。
90,000人ですよ!9万人!!!
東京ドームの満パンで観客55000人ですから、ほぼその倍です
こりゃ凄いっす!!!!!

明日からも目の前に居られるお1人を3000人と思って、目一杯出来る事をさせて頂きますよーー!!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。