いけばなの水盤をネットで買う時に注意したいこと |『安い』には理由がある

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

昨日友人と話をしている中で、「ネットでの買い物が普通になったのは便利で良い事だが、その分、偽物をつかまされるリスクが高くなった」という話題になり、私も「いけばなに関する道具や材料が、今まさにそうなっている」という話をしました。

という事で今日は、そんな事についてブログを書くと共に、特に私共光風流の皆様には注意喚起させて頂きたいと思います。

ネットで何でも買える時代の盲点

いま世の中はネット社会ですよね。何でもネットで調べたり買ったりする事が出来ます。本当に便利ですよね。
しかし自分が見ている情報が正しいかどうか、自分が見ている品物が良品かどうかは、自分でよく精査しないとガセネタもとても沢山あります。

その上、値段の比較なんかもすぐできますので、こちらの方が10円安い、100円安いってすぐわかりますよね。
ところでこれって、本当に安い物を買われていると思いますか。お花の器に関して言うと、安いと思って高い品をつかまされてしまっている方も結構あるように身近な人たちを見ていて感じる事がちょくちょくあります。

どういう事か例を挙げながらお話しさせて頂きます。

ネットショップは ”いけばな” の道具専門店ではありません

例えばお花を生ける器に ”水盤” というものがあるのですが、以前は「生産」→「問屋」→「小売」→「消費者」という流れで品物が流通していました。これだけのプロの手をくぐってきているのですから、一級品以外の品物(すなわち出来損ない)は流通していませんでした。
そして時々「これは二級品(B級品)です」という、ちょっとだけ難ありな品物だけれども、一般消費者の方が見てもその難はほとんどわからなかったり、使用するには全く問題の無い品物が、格安で信頼できる人だけにご案内があったりして流通していました。

そんな二級品(B級品)が、最近は正規の品としてネットで流通しているのを時々見かけるのです。
と言っても、ネットの画面では私が見ても一級品かB級品かは全く分かりません。だって写真ですから。ではどこで判るかというと、私の教室の生徒さんがネットで買い求められた器をお稽古の時に持ってこられて「これ安かったんですよ~」って見せてくださるのですが、結構な確率で「あっ・・B級品つかまされてはる」って事があるのです。

安物買いの銭失いになってしまっていませんか

購入された方は「お安く手に入れる事が出来たんです~」ってすごく喜んでおられるので、私は「これB級品ですよ」とはワザワザ言いません。けれど、「あ~ぁ、可哀想だなあ~」といつも思います。

例えば、水盤が4,000円で売られていたとしましょう。定価5,000円の一級品が4,000円で売られていたのならば、これはお買い得です。絶対に買いです買い!
しかし売価1,000円のB級品が4,000円で売られていたのならば、これは高く買ってしまっているという事です。

お分かりいただけますでしょうか。

素人には ”ルイヴィトン” の本物と、スーパーコピーの区別はつかない

この一級品とB級品の違いというのがミソで、一般的な消費者では一級品とB級品の違いは、ここを見てごらんって言われなければ区別がつかないです。
例えるならばルイヴィトンの正規品と、スーパーコピー品の見分けが素人ではつかないのと同じです。

ネットだと水盤1つ1つに、これは一級品です、これはB級品ですとはどこにも書かれていないですよね。たまにB級品として売られているものもありますが、プロが言うB級品は素人がみても判らなかったり気にならない程度のものを言います。なのでネットで最初からB級品として売られているのは、明らかな傷物のレベルの場合が多いのも事実です。

安いには安い理由がある

なので私は、お花の器や道具は信頼できるお店で購入されることを皆さんにお勧めしています。安いという事は安いなりの理由があるのです。
良いものを安くが理想かもしれませんが、そんな話は、まずほとんどないのが現実です。

信頼できるお店がわからなければ、身近な方が行かれているお店を紹介してもらわれるのが良いのではないでしょう。
安いと思って逆に高い買い物をする事の無いように、お気を付け下さいね。
私で良ければ何でも聞いてください、アドバイスさせて頂きます。

あっあと、以前から時々あるのですが、私と直接面識もないし直接取引したこともないお店で、さも私と知り合いのような話をお客様にしながら、器を薦めたりして商売をされているお店が有るようです。それも一店舗ではなく複数店舗。
まあ昔からそういう輩は一定数居られるので、皆さん気を付けてくださいね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。