SNS委員会の会議に立ち会いながら思った、「量」が「質」を生み出すという事

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

先日「SNS委員会」に立ち会い、その中で「量と質」という事について思ったので、今日はそんなことについて書きたいと思います。

光風流の情報発信を担う「SNS委員会」

私ども光風流には「SNS委員会」という組織があります。この組織は簡単に言えば、光風流の情報発信を担うものになります。つまり光風流のホームページや動画、SNSなどを用いて光風流の活動を紹介し、皆さんに興味を持っていただくという事です。

そしてこの取り組みや作業を行ない、新しい取り組みや自己のレベルアップのために定期的に開催しているのが、この「SNS委員会」になるのです。

 

「質」を作り上げるのは「量」

このSNS委員会の中で時々出てくるワードに「分からない」「むつかしい」「良いものが出来ない」というものがあります。実はこのワードって出来ない理由(しない理由)探しにしかなっておらず、自分の成長の機会を阻害している事に他なりません。

こういう話をしていますと、「質(しつ)」と「量(りょう)」のどちらが大切かという話題にもなります。
たしかに何かを作り上げるという行為において最終的に目指すべきは「質」です。「質」の悪い作品がどんなにたくさんあろうと不出来は不出来です。レベル1の質の作品が10000あっても、レベル1には変わりないのです。
その意味でいうならば「質」が大切だという事が出来ます。

ところで考えてみてください。「質」の高さを求めるのは良い事だと思いますが、初めて行なったり経験が浅い中で、高い質の物を生み出すことが出来るでしょうか。答えは明白で、絶対に不可能です。
これは、いけばなのお稽古で考えれば、一番よくお分かりいただけるのではないでしょうか。お稽古を始めて一番最初から全てが分かっていたり、なんでも簡単に出来たり、質の高い作品を生み出す事なんて不可能ですよね。日々のお稽古の積み重ねでしか、自己のレベルアップ、つまり質を高めてゆく事なんて出来ないのです。
つまり「質」の高さを求めるのであるならば、まずは「質」よりも「量」を重視しなければなりません。それはなぜならば「質」は「量」をこなしてこそ生み出されるものだからです。

飽きるレベルではまだ「量」をこなしたとは言えない

最初から「質」を求めても、思うようにはいかないです。だって高い「質」のモノを生み出すためには、知識や技術、経験や慣れが必要になるからです。
そしてこういう知識や技術、経験や慣れというものを身につけるための方法は1つしかありません。それは「量」をこなすという事です。

これは ”いけばな” だけの話ではなく、絵画や書、陶芸、彫刻、写真、スポーツ、全てのモノに当てはまることだと思います。10よりは100、100よりは1,000、1,000よりは10,000という風に、とにかく1つでも多くの「量」をこなす事が大切なのです。
”飽きる”という言葉がありますが、飽きるレベルではまだ「量」はこなせていないと思います。飽きるのを通り過ぎて勝手に体が動くレベルにまで達して、初めて「量」を語ることが出来る入り口に立つことが出来たと言えるのではないかと思います。

「質」は「量」からしか生まれない

私は「質」は「量」からしか生まれないと思っています。
たとえば書家の方は日頃の研鑽だけではなく、作品展などに出展する作品を作るときには何十枚どころか何百枚という作品を書いて、その中から自分が納得するものを選ばれています。これは陶芸家の方も同じです。
スポーツ選手も日頃の練習だけではなく、試合にも沢山出場している人の方が自分の実力を発揮されていますよね。
すなわち「量」をこなすことが「質」を高めることになっているのです。

良い作品を生み出したり、よい成績を出すスポーツ選手は、才能があるから「質」の高いものを生み出したり良い成績を出すことが出来ているのではないのです。
沢山の数、すなわち「量」をこなしているからこそ「質」の高いものを生み出すことが出来ているのです。

とにかくいろいろ考えずにまずはやってみれば良いんです。最初っから良いものができたりなんてしないんです。だって素人なんですから。それもずぶの素人どころかずぶずぶの素人なんです。

そしてやりながら、気になるところを直したり、もっと良い方法を考えたら良いんです。

とにかくやらなければ、出来るようにはならないのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。