「和歌」って単に古臭いものではなく、あなたが今書こうとしているラブレターにも大きな影響を与えているのをご存知ですか
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
昨日、宮中において「歌会始」が開催されたのにあわせて、お題に合わせて生けたいけばな作品をご紹介させていただきました。
まだご覧になっておられない方は、こちら⇓⇓⇓からご覧ください。
宮中において「歌会始の儀」が本日開催されましたので、令和7年お題「夢」をお花で表現した光風流の作品をご覧ください
和歌は日本文化の縦糸です
光風流では、この「お題」をいけばなで表現する事を創流以来行ってきており、今年もこの伝統にのっとり、お題をお花で生け表しました。
ところで、和歌と聞くと古臭い昔のモノとか、学校で無理やりにさせられた百人一首とかを思い浮かべられる方も多いのではないかと思います。そして和歌=古臭いとか、自分には無関係とか縁遠いと思われている方も多いと思います。
しかし和歌と言うのは古臭いものでは決してなく、日本の伝統や皆さんの日々の生活の中に大小の差はありますが、必ず影響を及ぼしています。
例えば和歌を詠むのに文字を書かないといけないから書道が発展したのですし、恋人にラブレターを出すのも和歌で自分の心情を伝えていたからこそ、現在の日本語が持つ豊かな言葉や表現が発展したのも事実です。
この事についてここで詳しく書き始めるとムッチャ長くなっちゃうので割愛しますが、その意味でいうと、和歌は現代の日本文化の縦糸と言う事が出来ます。
そしてこの和歌と言う縦糸を中心にして、言葉、衣服、いけばな、香、書、色、ありとあらゆる分野が横糸の役割をして幅を作っているのが日本の文化なのです。
お題を知る事で、日々の生活を豊かにする事が出来るようになります
なので和歌と言う文化は決して古臭いものではなく、私たち日本人の存在が素晴らしいものであるという事を裏付けるものであると共に、今の私達がちゃんと知り学ぶことで、日々の生活を豊かなものに出来る存在であるという事を是非とも知っていただきたいと思いますし、そのために私ども光風流では、毎年「お題講習会」を開催して皆さんに楽しくわかりやすく紹介させて頂いているのです。
まあこういう話って、真面目に話せば話すほど退屈なものになっちゃいますので、和歌についてとか、和歌が日本の今に及ぼしている影響とか、神話っていうような話は、真面目に話したりブログに書いたりするよりも、ご飯を食べたりお酒でも飲みながらのネタにしながら話したり聞いてもらえたらムッチャ面白いと思います。
ちなみに、こう言うことを知れば知るほど、ラブレターを書いたり何かお話をしていただくときの表現の幅が広がると共に深みが増したりしてゆきますので、どんなことからでもいいので興味を持っていただければいいなぁと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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