令和6年光風流カレンダー「枯れものの美」の、2月の作品を紹介します
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ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
今日は2月1日。ついこの間、新年のご挨拶をさせていただいたばかりですのに、もう2月に入りました。1月 ”行く”、2月 ”逃げる” と言いますから、今月もあっという間に過ぎてゆくのだろうなと思うので、しっかりと足を踏みしめながら着実に歩みたいと思います。
令和6年の光風流カレンダーのテーマは「枯れものの美」です
光風流の今年のカレンダーのテーマは、「枯れものの美」です。
いけばなをしている方ならばすぐにお分かりいただけるテーマかと思いますが、そうでない方には ”枯れものの美” なんて言われても「???」なテーマかと思います。
いけばなというと生(なま)の植物だけを用いて作品を作ると思われている方が多いでしょうが、実はそうではありません。金属、石、コンクリート、アクリル、紙、ありとあらゆるものを素材として用います。そしてそんな中の1つに枯れたものも素材として用いる事が古来より行われています。
例えば「木」は、枯れると周りの表皮や柔らかい部分はすぐに朽ちてゆきますが、その芯の固い部分は長く残ってゆきます。そしてこの芯の固い部分が面白い風情を持っていたりするので、その魅力をいけばな作品の中で生かしたりするのです。いわゆる洒落木(しゃれぼく)と呼ばれるものですね。
この様に植物には、枯れたりドライフラワーになることによって生の時にはなかった魅力が生まれてくる素材がありますので、その魅力をこの1年間の作品でご紹介させて頂こうと思っています。
ちなみに取り上げます素材は次の12種類になります。
1月 サルノコシカケ(掲載済み)
2月 スケルトンリーフ
3月 ナトラジ
4月 枯れぼく
5月 ナタマメ
6月 サボテンの骨
7月 シーブッシュ
8月 ソテツの葉
9月 ヒマワリの実
10月 ストレリチアの葉
11月 スパイダーガムクロウ
12月 パームボート
今年も年間、どうぞお楽しみいただければ嬉しいです。
2月の光風流カレンダーの作品
それでは2月の光風流カレンダーの作品を紹介させていただきます。
◇作者
岡野 悠衣甫
◇花材
スケルトンリーフ(枯れもの)、チューリップ、スイトピー、カーネーション、レザーファン、着色ウンリュウヤナギ
◇花態
投入
◇花器
陶器製変形壺
◇敷板
光風流組合せ花台
この作品を生けられた岡野悠衣甫さんへ、作品についてのインタビューを行いましたので、撮影風景とインタビューをご覧ください
この作品を生けられた岡野悠衣甫さんが、スタジオで写真撮影をされている様子や、作品作りや写真撮影についてのインタビュー、そして作品を動画でご覧いただく事が出来ます。
この動画でしかご覧いただくことができないインタビューのオフショットなども含まれており、カレンダーをご購入下さった皆様がCOCOARでご覧いただく事が出来る動画とは違った内容になっています。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。
YouTubeでは色々な動画のアップも行っていますので、よければ「チャンネル登録」や「高評価」していただければ嬉しいです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。