最初から人に頼ろうとしない、そして自分でとにかくやってみる、この2つが成長の秘訣だと私は思っています

こんばんは、内藤正風です。

昨日SNS委員会があり同席をさせて頂き、その会議の中で委員さんから「SNS委員がこれから活動し成長するのに必要なことは何か聞かせてほしい」というご質問があり、「最初から人に頼ろうとしない、そして自分でとにかくやってみる事が大切だと私は思います」という話をさせて頂きましたので、今日のブログでご紹介させていただきたいと思います。

依存心は成長の妨げにしかならない

今からお話しすることはいけばなのお稽古や日常生活においても同じことが言えると思うのですが、何でもすぐに聞いてくる人って居られますよね。この枝とこの枝はどっちがいいと思いますか?とか、○○に行くのにどこ通って行ったらいいですか?とか、自分で調べたり考えたり全くせずにとにかく人に聞いて教えてもらおうとする方です。
こういう方に共通するのは、折角誰かに教えてもらっても自分で苦労していないし聞いたらすぐに教えてもらえると思っているので、その教えてもらった事柄が全く身につかない場合がとても多い様に思います。

人に教えを乞うのは、悪い事ではなくとても素晴らしい事だと思います。しかし、学びを得、役立てようと思って教えを乞うのではなく、自分の知らない事なのでとにかく身の回りの人の世話になろうという依存心からは、学びを得る事もないですし人間を成長させることもありません。
加えてこういう周りの人に聞けばよいと思っている方たちは、何度も何度も同じことを聞いてきますし教えてもらうのが当然のようにして身の回りの人の時間を浪費していても気にならない人が多い様に思います。

なので私は、初めての事や分からないことが有る場合には、まず自分で調べたり取組んだりして、それでも分からないことが有る場合に人に聞いて教えていただく様にするのが一番身につくので良いと思っています。

出来ない理由探しをする暇があるなら、とにかくやってみればよい

未経験な事や未熟な事に取り組まなければならなくなったときに、出来ない理由を仰られる方があります。
自信がないので。体調が。。忙しくて。。。仕事が。。。。機械の調子が悪くて。。。。。
実はできない理由って、いくらでもつける事が出来るのです。
しかしそんな中で1つはっきり言うことが出来ることが有ります。それは、やらなければいつまでたっても未経験であり未熟なままだという事です。

たとえば写真を綺麗に撮ることが出来ないって仰られる方があります。そんなの当然じゃないですか。だって今までにやったことが無ければ最初から良い写真が撮影できたりするはずがありません。それに綺麗な写真が撮れるのならば、プロの写真家としてバリバリ活躍しているはずです。
文章を上手に書くことが出来ないって仰られる方もあります。これも当然ですよね。今までに執筆活動とかしていないのなら文章なんてうまく書けなくて当然です。文章がうまければ芥川賞とか何か賞をとったり作家として活躍されているはずなのですから。
写真がうまくなかったり文章がうまくないなんてわかっている事なのです。
だったら四の五の言わずに、とにかく写真を色々撮影したり文章をとにかく書く様にすれば、今よりは上達してゆく事が出来るのは間違いないのです。

全ての事柄は第一歩から始まります。赤ちゃんはとにかく歩こうとして歩けるようになったのです。自転車に乗れる人は自転車に乗れるようになるまで練習したから乗れるようになったのです。マラソンも42.195キロの最初は一歩から始まるのです。
とにかく一歩を踏み出すことこそが、成長の秘訣なのです。

最初から人に頼ろうとしない、そして自分でとにかくやってみる事が大切

いけばなのお稽古も日常生活もお仕事も、全て私は同じだと思っています。

人にとにかく頼ろうとするのではなく、まずは自分で試行錯誤をしてみる。そうすればそのあとで教えを受けたときに大きな学びや気付きを得る事が出来るのです。
出来ない理由探しをするのではなく、とにかくやってみる。全ての事が最初はズブの素人から始まります。一歩を踏み出すか踏み出さないかが、成長できるか出来ないかの分岐点なのです。

最初から人に頼ろうとしない、そして自分でとにかくやってみる事が大切だと思います

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。