「基本の大切さ」を改めて痛感した、宮古島での三線(さんしん)体験
こんにちは、内藤正風です。
先日から宮古島での体験を通じて気付いたことや学んだことなど、このBlogで書いていますが、今日も宮古島での体験からの学びについて書きたいと思います。
三線(さんしん)体験に行ってきました
宮古島での行程の中で、空いた時間に三線(さんしん)の体験に行ってきました。
私が三振を教えて頂きましたのは宮古民謡保存協会副会長の砂川美佐子さんと仰られる方で、年齢は私よりも少し上だと思うのですが、舞台に立って演奏したり歌ったりすることからは一線を引いて後継者の育成と指導に毎日取り組まれており、三線や民謡の世界では有名な先生だと地元の方から教えて頂きました。
その様な方とたまたまご縁があり三線を教えていただく事が出来るようになったのですが、これまでに三線の演奏を見たり聞いたりは何度もしておりますが自分で手にしたことなどない三線未体験、ズブの素人というかズブズブの素人の私ですので、三線の持ち方や爪の付け方というような超初歩から教えて頂きました。
ちなみに、この三線体験の3日前と前日にも三線のLIVEを見ているのですが、そんなもの見ただけでは全く分かりません。(笑)
基本に従わずグダグダになりました
体験が始まって最初に砂川先生が仰られたのは、「音で拾わずに譜面で音を出せるように練習しましょう」という事でした。
三線の譜面が特殊で、弦の抑えるところにそれぞれ名称がついており、一番太い弦の開放が「合(あい)」、人差し指で押さえるのが「乙(おつ)」、中指で押さえるのが「老(ろう)」、小指で押さえるのが「下老(げろう)」という風な感じで、三本の弦それぞれに名称がついており、その名称が書かれているのが譜面になります。
練習曲は「チューリップ」で、耳慣れた曲ですので私は音で拾いすぐに弾けるようになったのですが、これが大きな間違いでした。
ある程度弾けるようになったので三線を弾きながら歌を歌う段階に入ったら、譜面を前に置いていて見ながら弾いても、歌を歌いながらでは三線が弾けなくなってしまいグダグダになってしまったのです。
三線で改めて基本の大切さを身をもって学びました
いけばなのお稽古に来られている方にいつも私は、「基本は退屈だし面倒くさいと感じることが多いです。しかし基本を一番最初に学ぶのはレベルが低いからではなく、初歩から上級者まで常に必要になる大切なものだからこそまず最初に学ぶのです。」とお話ししています。
いけばなだと骨身に染みるほど「基本の大切さ」を分かっているのですが、まさにその基本の大切さを三線体験を通じて身をもって学ばせていただく事が出来る機会になりました。
面倒くさくて分かりにくくて面倒でも、基本を地道に積み重ねしっかりと身に付けることによって、後々の成長が早くなるのです。
逆に言うと、基本を疎かにしてしまうと、最初は何とかなっても、後々の成長が望めなくなってしまい、まさに「急がば回れ」のことわざの様になってしまうのです。
本当に良い体験をし学びを得ることが出来ました。
内藤正風PROFILE
-
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
最新の投稿
- ・内藤正風の視点2024.11.21出来る方法探しの思考を基本とすれば、自分自身のテンションが上がるし人生も楽しくなりますよ
- ・内藤正風の視点2024.11.20人生を豊かにしてくれるのは「体験」であり、いけばなもお花を生ける事を通じてどの様な体験を提供させていただく事が出来るかという事が大切なのです
- いけばな作品2024.11.19心を込めて作り上げた ”いけばな展の作品” を「展覧会に行けないから後で写真で見せてね」と言われると、とても残念な気持ちになります
- いけばな展2024.11.18「兵庫県いけばな展(神戸会場)」は本日が最終日となります。つきましては閉場時間が早くなっていますのでご注意ください