「お題講習会」を開催して皆さんに一番伝えたかったのは、いけばなの醍醐味は自分なりの創意工夫を加えて作品作りをすることにあるという事です
こんばんは。内藤正風です。
今日は朝から本部いけばな教室でお稽古日だったのですが、お稽古を行ない空いた時間に雑務を行ない、昨日のお題講習会の片づけをしたりしていたら、気が付いたらこんな時間になっていました。
1日はや~。マジ早ぁ~~~。
昨日のお題講習会も、大好評でした!!
今日、本部いけばな教室にお越しになられた先生方から、お題講習会に参加されたみんなさんの感想をお聞かせいただいたのですが、受講された皆さんおお喜び&大満足だったという事で、本当に良かったなぁと思っています。
今回で4回目になる家元講師や家元准講師の先生方による参考花も、年々パワーアップしており、ハッキリ言ってこの部分だけでもかなりの学びがある講習会になっています。
講師・准講師によるモデル作品を使った研究
今回講習会で取り上げた令和4年のお題は「窓」ですが、テーマを形にするのって10人いれば10通りの表現があり、どれが正しいとか間違っているではなく、それぞれが個性の表れになります。
そんなイメージの違いや表現の違いを、実際にモデル作品を見ながら知っていただき研究していただく事が出来るように、家元講師や家元准講師の先生方による参考花も会場に展示して、受講された皆さんの研究素材としていただきました。
それぞれの作品を目前にし、その作品を生けた先生の趣旨や表現したかったものや想いを受講された皆さんに聞いていただく事で、いけばなの多様性や可能性、そして楽しみについてリアルに感じていただく事が出来たと思います。
「お題講習会」のなかのプチ講座って感じでを、この講義を聞いておられるときの皆さんの集中されている姿も本当に真剣で素晴らしい時間でした。
いけばなはとても自由で楽しいものです
いけばなと聞くと堅苦しいとか窮屈ってイメージを持たれる方が多いですが、実はいけばなって、とても自由で楽しいものなのです。
昨日のお題講習会でもお話しさせていただきましたが、いけばなの醍醐味は自分なりの創意工夫を加えて作品作りをすることにあります。
「基本」とか「型」と聞くと窮屈に思われるかもしおれませんが、基礎となる手法を知っているからこそ自分の「したい!」を形にすることが出来るのです。
たとえばお料理で味噌汁を作ろうと思っても、土台となる基本を知らないと美味しい味噌汁を作ることなんてできません。
味噌汁といっても、お湯に味噌を入れただけではないのです。
お出汁をとって、そこに具材を入れて、最後にお味噌を入れる。お味噌を入れたら沸騰させたら風味が落ちてしまうので注意が必要。。。これって、お出汁のとり方を知っていたり、具材の取り合わせを知っていたり、味噌の特性を知っていたりするから出来る事に他ならないのです。
そしてこういう事を知っているから、味噌汁を作るときに自分なりの創意工夫を加えて、それぞれの人の特徴的な味噌汁が出来上がるという事なのです。
こんなふうに、基本をたくさん知っているという事は、自分がしたいと思う表現が自由に出来るようになるという事ですし、自分がしたいと思う事が出来るという事は楽しいという事に他ならないのです。
来年のお題講習会でも、イメージを形にする楽しさを皆さんにもっともっと伝えてゆきたいと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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