朝晩の気温は下がってきましたが、まだまだお昼間の気温は高い季節です。こんなシーズンにお花を長持ちさせる方法についてご紹介します

こんばんは内藤正風です。

今日は朝からゴソゴソして、お昼前から会合に行き、帰ってきてから打合せをして、その後動画の編集をしていたらいつの間にかこんな時間になっていてビックリしています。
#今日は1日20時間しかなかったの?

いよいよ「いけばなシーズン」に突入です

最近、朝晩は涼しくなってきて、日によっては明け方に布団をはねて寝ていたら、寒くて目が覚める様な日も出てきました。
つい先日まで「暑い暑い」って言っていたのですが、季節は確実に移り変わっているという事ですね。

これだけ気温が下がってくると、お花の日持ちも暑い盛りの頃と比べると、だいぶん変わってきます。
ええ、Let’sいけばなシーズン!!って感じですね。

とはいえ、まだまだお昼間の気温は高いです

けれど、ちょっとまってくださいね。
確かに大分涼しくはなったのですが、まだまだお昼間の日差しはとても強いですし気温もそれなりに高いです。
お花って窓際とかに置くと、陽の光を浴びてとっても綺麗で華やかに見えますよね。
けれどこの季節のお昼間の窓際の、特に日差しの入っている窓際はかなりの高い温度になっています。

なので今はまだまだ、お部屋の中の半日陰の場所か、朝は陽が入るけれども昼以降は直射日光の当たらないような場所にお花を飾って頂くと管理がしやすくなりますし、少しでも長持ちするようになります。

今こそお水の管理を大切に

せっかく生けて飾られているお花ですから、チョットだけ気遣っていただくと長く楽しんでいただく事が出来ます。
そんな中で一番効果があるのが、お水の管理です。
夏はお花は弱いと思っておられませんか。これ実は大きな間違いで、夏はお花が弱いのではなく、お水が傷みやすいからお花が日持ちしなくなっているのです。

お水は器に入れた瞬間から劣化が始まります。すなわち痛み始めるという事です。
お水が傷むという事は、ウイルスや雑菌が繁殖した状態という事ですので、そんな水を吸ってお花が日持ちするはずがないですよね。
なので、まず一番大切なのはお水を替えてあげるという事です。
お水をまめに変えて頂くと、お水を替えずにいる状態の3~4倍は少なくとも日持ちするようになります。

水替えをしやすい様に、お花の本数は少ない目に生けるのもいいですね

水替えの一番のネックは、生けている花が崩れたらどうしよう。。ってことだと思うのです。
なのでこの季節は、生けるお花の本数を少なくしておくとよいと思います。

15本も20本も生けるから、水替えをするときに崩れたりくるったりしちゃうんです。
2~3本なら仮にくるっても、ちゃっちゃっって直せちゃいますしね。

いけばなだから沢山生けないととか綺麗に生けないとなんて単なる思い込みでしかありません。
一番大切なのは、生活の中でいかに手間をかけずに楽しむかという事だと思います。

暑いなぁっていうのも、あと1か月くらいです。
気温の高い時はその時なりの楽しみ方をして、生活を楽しんでみませんか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。