これからのお家時間は「家に籠る」という制限ではなく「選択肢」の1つに昇華してゆきます。お家でする洗濯もクリーニングや染み抜きと並ぶ選択肢にこれからなるので、今年の夏季セミナーの特別講座で取り上げます
目次
こんにちは、内藤正風です。
今日の午前中は、火曜日にしなければならない所信表明みたいな感じの挨拶原稿の下書きを2つ書いて、午後からは会議を2つ行ない、今やっとブログを書き始めています。
とにかく暑い。。。気温は28度くらいなのでそうでもないのですが、湿度が高くてパソコンの前に座っているだけでも汗が出つづけてています。
なので事務所のエアコンで冷房を初めて入れました~。やっぱ快適ですね!!!
来週は「光風流いけばな展」を開催しますが、月末には恒例の「夏季セミナー」を開催します
私があまりにも”いけばな展””いけばな展”といけばな展ネタばかりを発信しているので、他には何も無いかのような感じになってしまっていますが、7月には光風流の夏の恒例事業「夏季セミナー」も予定しています。
日本には古来より、暑い盛りや寒い盛りに特別な研鑽を行い、心身を鍛えるという風習があります。
光風流でもこの伝統のように、夏の熱い盛りの7月後半の日曜日に特別講座を開催して研鑽を深めるために「夏季セミナー」を毎年開催しています。
したがって来週に光風流いけばな展を開催しますが、7月25日(日)には例年通り「夏季セミナー」開催をいたします。
今年の夏季セミナーのキーワードは「お家時間」です
昨年からのコロナ禍で、日常生活が一変しました。もう何1つとして同じ状態は無いといっても過言ではないと思います。
そんななかでも特に変化の度合いが大きいものに「おうち時間」があげられます。
私の教室にお稽古に来られている方の中には、「昨年のコロナ禍以降、ご主人が全く会社に出社しなくてよくなったので、食事の用意とかそのほかもろもろ大変で仕方がない。。」と言われている方もあります。こういう方をはじめとして程度の大小はあるでしょうが全ての方が、お家での過ごす時間や過ごし方が大きく変わっています。
これからのお家時間は「家に籠る」ということではなく「選択肢」が増えるということ
いけばなは日常生活と密着に結びついているものです。それは家庭生活やお仕事の環境や遊びに行ったときなど、あらゆる場面でお花を目にされる機会があることからもお解りいただけると思います。
そんな中でも特にお家時間はその人の根幹をなす時間でもありますので、豊かになればなるほどその人の人生が豊かになるということでもあります。
しかしこのお家時間ですが、これからは少し様子が変わってくると私は考えています。
これまでのお家時間の考え方はコロナ感染のリスクを下げるために、出かけずにお家で過ごすということでした。
ところが今ワクチン接種がどんどん進んでいますので、今後お出掛けを控える必要がなくなってきますが、しかしだからと言ってお家時間は無くならないと私は思っています。
例えば今まで家族サービスというと、どこかに出掛けるという考え方でしたが、このコロナ禍でお家で楽しんだりリラックスできるように環境を皆さん整えられているので、これからのお家時間の考え方は、旅行に行く?それとも食事に行く?それともお家??というふうに、一つの選択肢になってゆくと思うのです。
ベランダや屋上やお庭でBBQができる様にしていたり、お部屋でプロジェクターとかで映画館のようにDVDを見る事ができる様にされていたり、お料理のレパートリーが増えたりレベルがぐんと高くなっていたりなど、この1年半でお家時間が魅力ある1つの選択肢に育ったと私は思っています。
クリーニングの選択肢にも「お家で洗う」が加わりました
テレワークやリモートワークが中心になって会社に出勤する回数が減ることによって、外出着を着る機会が減っています。しかしだからと言って服を着なくなったということではありません。
すなわち着る服の種類が変わったということです。
着る服の種類が変わったということは、これまで下着や日常の服はお家で洗い外出着はクリーニングって感じで使い分けておられた方が、お家で洗濯をされる機会が多くなったことによって、これまでならクリーニングに出されていた服もお家で洗濯されるようになってきたってことなのです。すなわち洗濯やクリーニングに関しても、お家時間・・すなわちお家で洗うという選択肢が増えたという事に他ならないのです。
なので今年の夏季セミナーでは、特別講座で「知って得するお洗濯の豆知識と、アイロン仕上げ&畳み方ワークショップ」を取り上げることにいたしました。
特別講師は「落とせないシミは無い」と豪語する、尾上昇さんです
今回特別講師をお願いする尾上昇さんは、光風流では日ごろから染み抜きやクリーニングや革製品の補修などでお世話になっておられる方もあり、親しみのある先生になります。
ちなみに尾上昇さんは、お父様の代から続くクリーニング業として現在に至っておられます。
1998年にクリーニングの道に入られ修行を重ねられたのちにご自身のお店を立ち上げられ、2006年には株式会社ISEYAとして法人化されています。
日々クリーニングの業務に取り組まれている中で、安売り競争に陥っているクリーニング界の未来に危機感を持ち、一念発起から染み抜き技術習得の為に6200名の門下生を抱える「京技術修染会」の門を叩き、2015年「修復師」の資格を取得されました。
そしてその後さらに研鑽を積まれて、現在では全国に18名しかいない「認定講師」として活躍されておられます。
クリーニングブログも毎日書かれており、そのブログの記事は韓国の染み抜き業界の方が韓国語に翻訳して配信されているほど、広範囲に注目を浴びておられます。
現在の資格や役職としましては、国家資格クリーニング師。TeMA-クリーニングアドバイザー。京技術修染会認定修復師。 クリーニングISEYA代表取締役。
お家時間が魅力ある選択肢になる
これからワクチンの接種が進めば、外食などに出掛ける方も増えるでしょうし回数も増えると思います。しかし外食がコロナ前のレベルまで戻ることはないと私は思っています。
なぜならお家時間が外食の選択肢に加わるからです。
いま外食を例に挙げましたが、これは外食だけではなく、クリーニングやいけばななど全ての業種業態に同じことが言えるようになると思います。
これからのお家時間は、代用という位置付けではなく、選択肢の1つになるということなのです
ワクチンが行き渡るこれからの時代において、いけばながお家時間に果たせる役割は何か
いけばながお家時間に果たせる役割は何か。。。というと、いけばなを日頃していない方がお家で簡単にお花を生けたり楽しんだりすることができるようになるアイデアとかヒントと思われる方も多いと思います。
確かにそれも1つになります。
しかし私はそれだけではないと思っています。
今いけばなをしておられる方が、これからのお家時間を有意義にするためにどんな事をしたらよいのか。
そして光風流の指導者の先生方は、日頃のお稽古の中で生徒さんにどんな内容を提供すれば、お家時間を今まで以上に楽しく充実したものにしていただくことが出来るようになるのか、という事を今年は取り上げてまいります。
どうぞお楽しみになさってください。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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