花菖蒲は花が終わっても捨てないでください。なぜなら隠れた蕾があってもう1度花が咲くからです

こんにちは。内藤正風です。

今日の教室のお稽古では材料に花菖蒲が入っていました。すでにゴールデンウィークに入っていますので、"こどもの日"も目前に迫っている感じですね。
五月人形や鯉のぼりをおうちで飾られている方も多いことと思います。

 

花菖蒲は花が2回咲くってご存知ですか

さてこの"こどもの日"と言えば沢山の方が連想するとともに飾られる花菖蒲ですが、実はこの花菖蒲ってお花が2回咲くって事をご存知でしょうか。
。。。。。
もしかして、今までお花が終わったら捨ててしまっていました?

花菖蒲は一見すると蕾が1つに見えます。しかし実はこの1つに見える緑色の部分(萼(がく))の中に、もう1つ蕾が隠れているのです。
花菖蒲をはじめとするアヤメ科アヤメ属の植物には、つぼみが2つある種類が多いです。ハナショウブ、カキツバタなどなど。

しかしお花屋さんでよく見かける"アイリス"はお花がとてもよく似ていていますが残念ながらアイリスは1度しか咲きませんー。。。
確かにアヤメ科アヤメ属の種類ではありますが。。。こういうのもあります。

2回咲かせるのに、特別な知識や技術は必要ありません

2回お花を咲かせると聞くと、特別な知識や技術が必要だと思われるかもしれませんが、全く必要ありません。

お家で花菖蒲を飾ってきれいにお花が咲いたら大体2日間ぐらい咲いていると思います。
そしてお花が咲き終わったらしぼみますので、萎んだそのお花だけむしりとっておいていただければ結構です。そしてそのまま水を替えながらしばらく置いておくと自然に蕾がまた膨らんで花か咲いてくれるのです。

せっかくの命です。大切にしてちゃんと楽しんであげていただければな〜と、私は思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。