今日から元号が「令和」となり新しい時代の幕が開きました。”文化の時代”「令和」のスタートですので、光風流カレンダーの5月の作品を紹介します

おはようございます。内藤正風です。

今日から「令和」になりました。
新元号が発表されたのも、ついこの間のような気がします。

今回の改元は、わたくし的には新年を迎えるかのような気分で粛々と時間が過ぎて行っており、昭和から平成へ変わった時とは全く心のありようが違うものとなっています。

「令和」は文化の時代です。すなわち”助け合う”時代に入るのです

新しい元号「令和」には、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という思いが込められているように、令和の時代は「文化」が大きな役割を果たす時代となります。
それはすなわち、これから時代は「競い合う時代」ではなく「助け合う時代」に入るという事なのです。

昭和、そして平成の世は、誰かと競い勝つことが豊かさを手に入れるという時代でした。それはたとえば同業他社と競い合いシェアーを奪い合う、会社の中では同僚と競い合いより多くの成績を上げるという事が、会社の売り上げの増加やお給料のアップにつながっていたのです。

しかし物に溢れた現代に、”少子高齢化”そして”人口減”という流れの中では、他社に勝つとか同僚に勝つという考え方や行動では豊かさを得ることは出来なくなってしまっていると思うのです。
すなわち自分の魅力を磨き自らを育てることこそが、ほかにはない特徴となり、そのことがオンリーワンの価値として豊かさや幸せを引き寄せることが出来る唯一の方法になると私は思っています。

「令和」に ”いけばな” が果たすべき役割はとても大きいです

そんな時代に”いけばな”は、これから自分の生活やお仕事を少しでもレベルアップさせたいと思っておられる皆さんにとって、そのサポートやお手伝いをすることが出来る存在として、今まで以上に注目されるようになってまいります。

たとえば”いけばな”は、扱う材料が持つ特徴を見極めて生かすことを学びます。
これは職場ではその人の特徴に合わせて生かすという事につながりますし、家庭ではお子さん1人1人の特徴に合わせて育児をする事にもつながるのです。

「令和」は文化の時代です。
日本がこれまでに積み重ねてきた2679年の歴史の中で培われてきた文化から、私たちは学びを得て、その学びをお仕事や家庭や日常生活に生かし役立てることこそが、幸せに向かうことが出来るようになる時代なのです。

だからこそ私は、光風流の皆さんとともに”いけばな”の魅力を伝え、世の皆さんのお役に立ちたいと思っています。

5月の光風流カレンダーの作品

さて、そんな令和元年5月となりましたので、今月の光風流カレンダーの作品を紹介させて頂きます。

 

◇作者
門脇和甫

◇花材
ウツギ、ハナショウブ、カーネーション、ギボウシ、マルバルスカス

◇花器
変形壺

◇花台
組合せ花台

この作品を生けた、門脇和甫さんからの作品についての一言

5月のカレンダーを担当させて頂きました、門脇和甫です。

5月は私の誕生月でもあり、もう何回迎えたか忘れるほどですが、その間、光風流の皆さんに大変お世話になるとともに親しいお友達と出会えることもできて、それが私の”いけばな人生”にとって、とても心豊かなで幸せな事でございました。

私は展覧会があるたびに材料を探しに山へ行きます。
先日もちょっと車を飛ばしますと、ウツギが3分咲きに咲いていましたので、「あ〜これこれ」と思って私はそのウツギで作品を生けあげました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。