SNSとスマホの普及で、人の行動や判断基準がどんどん変わり、お店のお商売の仕方まで変わってきているのを肌身で感じる機会になったハワイ

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

先日行ったハワイで”へぇ~!!”って思ったことが沢山ありましたが、その中のひとつに「いま時代は、スマホを中心に回る様になっている」って事があります。

もと屋台村だったところが再開発されて新しく出来たショッピングモールに今回初めて遊びに行ったのですが、そこにはこんなものがありました。

 


セルフィ―スポット

新しく出来たショッピングモールにある「セルフィ―スポット」

セルフィ―っていうのは”自撮り”のことです。
スマートフォンで画面の横にあるカメラで、景色と一緒に自分も映りこんで撮影するって事です。

そのセルフィ―をすると綺麗だったり魅力的な写真が撮れるよ~ってスポットをお知らせする案内板が、あちらこちらの床に埋め込んであるんです。
水でカーテンみたいになっている所や、昔々からそこにあるガジュマルの大木の根元だったり。

 

かなりの数、このセルフィ―ポイントが有るんですが、全然邪魔になる存在じゃないんです。

そしてこのセルフィ―ポイントには、こんなマークが。

フェイスブックのロゴマーク

インスタグラムのロゴマーク

SNSが前提になっているショッピングモール

SNSをしている人ならば、なんにも書かれていなくてもこのマークがここにあるだけで解るサインです。
それは「フェイスブックやインスタグラムに投稿してねーー」って事なんです。

で、このサインの一番下には、みんながどんな写真や文とかをアップしているのか見ることができるように案内が書かれています。

上段右側はフェイスブックのURLで全部を書くとこう言うことになります。
「https://www.facebook.com/IntlMktPlace」
上段左側はインスタグラムのURLで全部を書くとこう言うことになります。
「https://www.instagram.com/IntlMktPlace」
このURLを入れればそのサイトを見る事が出来るよーーって事の案内です。

そして下段にある #MarketPlaceStories はハッシュタグと呼ばれるもので、フェイスブックやインスタグラムの中にある検索をするところに、「#」の後にこの文字を入れて検索をすると、その文言が含まれている投稿が一堂に出てくるという便利なものの案内です。

たったこれだけの表示で、こんなに沢山の情報が盛り込まれているうえに、そこを通りがかったみんなに伝えられているんです。

もちろん興味の無い人は、そんなものが有る事すら気づきません。
けどそれはチラシでも他の媒体であってもおんなじことですよね。
興味が無ければ目にも耳にも入らない。そんなものです。(笑)

少し前ならば、手の込んだホームページが作られていました。
大きな企業や店舗ならば、ホームページに何百万ってお金をかけるのなんて普通でした。
パッと見た目がカッコよかったり綺麗だと人目を引いていました。

1、2年前とは変わっている、行動パターン

しかし今は、こんなセルフィ―スポットが設けられているってことは、ホームページに価値が無くなっているって事の現れですよね。
確かにそう考えると、私自身もホームページって見に行かないです。

ネットで検索したりはしますよ。
例えばDVDの再生機を買おうと思ったら、ネットでどんな機種が良いかを調べます。
「DVDプレーヤー おすすめ」とかって風にキーワードを入れれば、イッパイ表示されます。
それをパラパラ見ながら気になる機種については、みんなが書いているレビューとかを参考にしたりしながら判断してゆきます。

DVD再生機を調べるのに、パナソニックやソニーの様なメーカーのホームページは見に行かないです。
メーカーのホームページに書かれている機能だとか性能ではなく、一般の人たちが書いている感想の方を見ますし、そちらで判断する場合が多いです。

商売の仕方もSNSが前提になってきている

これ実は、ワイキキはじめオアフ島の各地にある色んなお店でこういう表示が沢山されていました。
フェイスブックとインスタグラムとツイッターのロゴマークが表示されていて、その下にはそのお店の名前のハッシュタグだけ書かれているんです。

もう本当に、ホームページって終わったんだなぁーって印象です。
そのお店やメーカーとかが発信している情報より、一般の人が発信している買った感想や使ってみた感想とかの方がみんな信頼しているって事ですよね。

時代はどんどん移り変わっている。そしてそのスピードはとっても速いって痛感します。
だって2年前にハワイに行った時には、こう言うのまだあんまり見かけなかったですから。
日本もこれからこんな風になるんだと思います。(日本でも早い人やお店は、もう既にこんな風な事取り組まれていますけどね。)

1年後には何が変わっているのかなー。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。