いけばな展にお越しくださった先輩からの一言で改めて意識した ”自分の天命” と、”親への感謝” の気持ち
こんばんは。内藤正風です。
現在開催中の「兵庫県いけばな展」も残すところ明日1日となりました。
始まる前は「1週間頑張らなくちゃ~!」って感じでしたが、過ぎてしまえば”あっ”と言う間の1週間(正確にはまだあと1日有りますが。。。)でした。
自分が生まれてきた理由を改めて感じる機会になった”いけばな展”
さてそんな中で今回のいけばな展では、私がこの世に生まれてきた理由を改めて気づかせていただく機会になりました。
それは「兵庫県いけばな展」をご覧になりにお越しくださった、いつもお世話になっている先輩、松本祐二さんの一言でした。
松本さんとのスナップ(photo by 中筋正浩さん)
松本さんは島根県益田市で江戸時代から続く医家の8代目のお医者様で、1982年から松本医院の院長をされています。そして単にそれだけではなく、世界中を股にかけて活躍されておられる先輩です。
この先輩の日常を拝見していると、自分の行動範囲がいかに狭いか、そしてモットもっとできるんやで~って事を気付かせてもらえます。
いけばな展をご覧くださった後に仰られた、ひと言の感想
さてそんな松本先生がいけばな展を見終わり、帰られる折にこんな一言を下さったのです。
「目の保養だけではなく心の保養をさせてもらった」と。
この一言をいただき、本当に嬉しかったです。
そしてそれと共に、「あ~~、”いけばな”をしていてよかった~!」「”いけばな”をしていたことで、私の様な未熟な人間でも、誰かのお役に立つ事が出来たり誰かに喜んで頂く事が出来ているんだ~」って感じたのです。
五十にして天命を知る
孔子が「論語」で表した言葉に、「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」と言う言葉があります。
この言葉の中の”五十にして天命を知る”とあるように、このときまさしく、私の「天命」、すなわちこの世に生まれてきた理由を、改めて意識させていただく機会になりました。
まあ正確には50をだいぶん過ぎて56になろうとしていますが。。。(苦笑)
孔子の様な大人物と私を同じように論じるのは、僭越(せんえつ)の極みだということはよくよく承知しています。
しかし孔子が晩年に自分の人生を振り返った時に、こんな風に歳を重ねるごとに成長してきたと語った言葉の様な気持ちを少しでも持つ事が出来たというのは、感慨深いものがあります。
親への感謝
そんな中で改めて、この家に生まれて良かったと思いましたし、もう既に2人ともこの世には居りませんが、あの両親の子供に産んでもらえてよかったという思いでいっぱいになりました。
本当に今回のいけばな展は素晴らしい機会になりました。
明日、ラスト一日、しっかりと頑張りたいと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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