仕事ってしんどいものだと思っていませんか?真面目に取り組むのとしんどいのは全く別の事だと思います。

こんばんは。内藤正風です。

今日が勤労感謝の日だと言うことに、このブログを書き始めて気付きました。
ええ、朝から普段通りに教室を行っていたので、全く何も特別感がなく一日が過ぎ、こんな時間になっちゃいました。。。
「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」という趣旨の祝日ですが、私にとってはいつも通りにお仕事出来る事に感謝する日って事ですね。(笑)

決った日に休みのある生活ではないので、土日祝日の意識が全くありません。

そもそも私って、決まった日にお休みが有るわけでもなく、1日のスケジュールに定時があるわけでもなく、っていう環境に仕事を始めた時からずーーーっと居ますので、連休がいつあるとか、あと何日働いたらお休みだとかっていう感覚がそもそも欠如しています(笑)

そういえばいま気が付きましたけど、
”あと何日働いたらお休み”って、わたしそういう意識を持ったことが、この人生で一度もないかもしれないです!(汗)
だって定期的なお休みが無いので”今週はあと何日”って感覚がそもそもないですしね。

そのせいってわけでもないですが、どこかに出掛ける前は不在にしている間の段取りや手配でバタバタしていて、あと何日でお休みってよりは、あと何日の間にこの段取りと手配を仕上げておかないといけないって感覚になっちゃっています。
それに出掛けた先でまるっきりいけばなと離れるっていう事もまずないですし。。。

今年2回ハワイに行きましたが、2回とも現地でお花生けていましたし、2年前に行ったハワイでもお花生けていました。(笑)
3年前に行ったスペインでもお花生けていましたし、その前に十数年続けて行っていた中国でもお花生けていましたしーー。

そして仮にお花を生ける事がなくても、頭の中からいけばなに関する事が綺麗サッパリ抜けて真っ白けっけって事も絶対にないです。見たものや聞いたものや体験から「あんな事したらいいな」とか、「今度これを取り入れてみよう」とか、何かしら”いけばな”に結びついた思考になっています。

それに今や、スマホ一つあれば居る場所に関係なく仕事は出来ちゃうので、ますますそう言う傾向は強くなっていると思います。

楽しそうにしていると、仕事ではなく遊んでいる様に理解される不思議

よく人から、「女性に囲まれて綺麗なお花をさわって、良い人生ですねー」って言われます。
きっと私って、のほほ---んっと生きている様に皆さんから見えてるんでしょうね。まあ確かに”いけばなの家に生まれたアホボン”なのは事実ですしねー。
しかしただ一つ言えるのは、同じ事柄をするのに「しんどいしんどい」って言いながらしてもつまらないですし、周りの人に不平不満をぶつけながら行っても楽しくないって思うのです。

人間は生きてる限り仕事はしなければならないものだと思います。それが生きていくための衣食住を賄うためであろうと、生きがいを求める為であろうと、その理由の如何を問わずにです。
どうせしなければならないことがそこにあるのならば、嫌々するよりも面白さを見つけ出したほうが楽しいでしょうし、面白く取り組むことが出来るようにした方がテンションあがりますよね。

仕事は難しい顔をして、苦しまなければならないという思い込みからの開放こそが、業界が好転する一歩だと思う

真面目な日本人は、古来より「勤労」を良しとしてきました。勤労は確かに良い事だと思うのですが、その意味にある「賃金をもらって一定の時間内、ある仕事をすること。心身を労して勤めに骨を折り仕事にはげむこと。」っていう、なんか仕事て辛くてしんどいものっていうダークと言うかマイナスなイメージが先行しちゃったんじゃないのかなぁって思うのです。
一生懸命=しんどい、難しい顔して取り組む=真面目、長時間=勤勉、これ全部間違っていると私は思うのです。

これって私がしている「いけばな」の普及振興にも当てはまると思います。だって「いけばな」を生けている人たちが、難しそうな顔をして、ため息ばっかりついていて、不平不満タラタラだったら、そんな様子を見て「いけばなしたいーー!!」とは絶対に思わないですよね。私だったら絶対に嫌です。
「いけばな」をしている人がみんな楽しそうで笑顔で生き生きとしていて、いつまでも若々しく、そして人生を謳歌しているからこそ、その姿を見た人たちが「いけばなしたい!」「いけばなしている○○さんみたいになりたい!!」って思ってもらえるのではないでしょうか。

そんな事を思った「勤労感謝の日」でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。