いけばなの先生は、地域の方々やご友人やお知り合いの方の、お花に関するアドバイザーになるべきです

巷はハロウィンで盛り上がっていますが、いけばな展やその他で、まったく関係の無い生活を送っている、光風流家元 内藤正風です。

今日は、兵庫県の丹波市で師範披露の式典といけばな展があり出席してきました。
師範披露とは、新しく師範を取得されたかたを地域の皆さん方にお披露目するイベントで、披露されるご本人にとっては一生に一度しかない、とても貴重な、そしておめでたい機会です。

会場では特別な控室にご案内いただきました。

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師範披露の式典では、地域の名士の方々がご挨拶なさる中で、祝辞を述べさせていただきました。

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私はいつも、ご祝辞を述べさせていただく時には、師範披露をされた皆さんが、これからの「いけばなLife」が楽しくて、魅力と可能性にあふれたものにしていただく為に必要な事をお話しさせていただいています。

今回は「地域の方々やご友人やお知り合いの方の、お花に関するアドバイザー」になって欲しいというお話をさせて頂きました。

今、お花をお家にチョット飾りたいけれども、どうしたら良いかがわからない。と言う方が非常に増えています。
〇お花屋さんにお花を買いに行っても、どんなお花を買ってくれば良いのかがわからない。
〇お花の取り合わせ方をどうしたら良いかわからない。
〇どんなふうに生けたら良いのかがわからない。。。。。
そういう方の、まず相談相手と言うか、身近にアドバイスを出来る存在になってあげて頂きたい、と思うのです。

師範になったからと言って、
お花教えますよ!
ほら習いに来なさい!!
って言っても、
「いけばな」ってどんなのかがわからない。
チョットお花がほしいなぁって思っているだけの方にとっては、結構です!!って事になっちゃいますよね。

そうではなくて、まず入り口としては、お花のある生活の楽しさを知っていただく事から始めてはどうかと思うのです。
お花が入っている事で、ご主人や奥様、お子さんやご両親との会話のネタになります。
お花が入っている事で、お子さんの情操教育に役立ちます。
お花が入っている事で、お部屋の空気がとても素敵になります。

そういう魅力をまず知って頂かなければ、だれもお花を習ってみたいなんて思わないでしょうし、師範の先生の人となりを知り、魅力を感じないと習いに行こうなんて行動には結びつく事は難しいです。

その意味でまずは「地域の方々やご友人やお知り合いの方の、お花に関するアドバイザー」になって頂きたいと思っているのです。

皆さんに役立つ情報をアドバイスする事が出来れば、この先生って素敵な先生だなぁって思っていただく事が出来れば、おのずとお花習いたいっていう方は声が上がってくるでしょうし、増えてくると思います。

昨日のブログ
服にカジュアルとフォーマルがある様に、「いけばな」にもカジュアルなお花からフォーマルなお花まであり、その楽しみ方は幅広いのをご存知ですか
で書いたように、正式でフォーマルなお花を最初から考えるから、習いに来られる方に理解を得られないというか、伝わらないのだと思います。
もっとカジュアルにお花を楽しみ、お花や師範の先生を身近に感じて頂く事から始める必要があると思っています。

そんなお話を今日はさせて頂きました。
これからの活躍を大いに期待しています。

集合写真の準備中にも自撮りを(笑)

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内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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