みんなが言っているってそれは誰々ですか?誰と誰が言っていますよって、それは自分の意見ですよね。
こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
今日は朝から本部いけばな教室でお稽古の一日でした。
別にバタバタしているわけではないのですが、イイ感じで教室も進んで行って、気が付いたらこんな時間になっていました。(笑)
今日久しぶりに「誰それさんと誰それさんがこんな風に言っています」って話を聞きました。
Aさんが○○○で〇〇〇だと言われています。そしてBさんは○○○〇〇〇な風にも言われていましたって感じです。
まあこういう事って珍しくないですし、ありがちな話ですよね。
こういう話を聞いたときに私はいつも ”それって自分にとって都合のいい意見や話だから、ことさらに取り上げているだけでしょー” って感じちゃうのです。
だって自分にとって都合が悪かったり反対の意見だったら、わざわざ取り上げないですよね。
それに自分の意見や思いを代弁してくれているからこそ、その意見や感想を言ってくれている誰かの名前を挙げて取り上げる事で、その意見をさも価値のあるものに見せようとしているに他ならないんですから。
あと逆に「みんなが言っています」って言葉もよく聞きます。
みんなが言っていますって聞いたら、さも大勢がそういう考えや意見だって感じてしまいがちですが、じゃあその言っているみんなっていうのは誰々ですかって思います。
みんなが言っていますって言っている人に、その言っている人たちの名前を具体的に挙げて教えて下さいって言ったら、まあ4~5人くらいの名前が挙がればイイくらいで、多くても10人までって感じじゃないでしょうか。
こういう人も結局は自分の思いや意見を「みんなが言っています」って事にして、さも価値があり重要な話しのように見せようとしているだけの言葉です。
まあいずれにしろ、この両方の行動に共通しているのは、私に注目してーっていう気持ちと、自分をよく見せたいという思いと、周りに気を配る余裕のない独りよがりが根底にあるのだろうなぁと思います。
なので私はこういう話を聞いた時には、あぁー残念だなぁー・・・っていつも感じます。
だって自分をことさらに飾ったり、大きく見せようとするから、反対にそういう存在じゃないって事がバレてしまうんですよね。
そしてそういう行動には嫌味が必ず出てしまうので、自分を自分で貶めてしまう事にもなってるのですから。
「誰それさんと誰それさんがこんな風に言っています」とか「みんなが言っています」って、言えば言うほど損をする感じですよね。
昔からある故事に「慌てる乞食は貰いが少ない」って言葉があります。
これは、少しでも早くたくさん貰おうと欲張ると、施す人(相手)にその欲深さを見透かされて反感を買い、かえって貰える物が減ってしまうよーっていう戒めの言葉ですが、まさにそうなりかねない事だと思います。
今日はこんな事を思ったので、自戒を込めて書いてみました。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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