「土用」とは季節の変わり目を私たちに教えてくれるものであり、体調を整える期間でもあるのです
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ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
あと10日で春の「土用」になります。と、このお話をすると、「土用って夏の物じゃないの」って仰られる方もあるので、今日は土用の事についてブログに書きたいと思います。
土用とは、1年のうちで「土の気」が一番大きくなる時期の事
「土用」というのは、「五行思想」に基づいた考え方になります。
五行思想とは、この世の全ての物は、火・水・木・金・土の五つの要素によって構成されているという説であり、この考え方で一年を見ると、春には「木の気」が一番盛んになり、夏には「火の気」が一番盛んになり、秋には「金の気」、冬には「水の気」が一番盛んになるといわれています。そして季節の変わり目には、「土の気」が一番盛んになる事から、「土の気が最も旺盛(おうせい)になり、その働き(用事)が顕著になる」という事から、「土旺用事(どおうようじ)」が語源となり「土用」と呼ばれるようになっているのです。
土用の期間中は、土に関する事を新たに行う事は禁じられています
先の段で「土用」は季節の変わり目にあると書きましたとおり、春夏秋冬それぞれに土用は存在しています。
そして土用とされる期間は春夏秋冬の始まりである、立春、立夏、立秋、立冬の直前の大体18日間がその期間に当たります。
ちなみにこの土用の期間は、古来より土に関する事を始めてはいけないと言われており、新たな工事をはじめとする土に関する事を行なってはいけないと言われています。
但し、この土用の前からすでに行なっている事は、そのまま土用の期間中も行なってよいと言われていますし、どうしても土用の期間中に土を触るような事をしなければならない時には、「間日(まび)」と言われる日が土用の期間中に4日ほどあり、この日ならば差し支えないと言われています。
こういう緩やかさ、日本らしくて私は大好きです。
土用が年間に4回あるという事は、節分も4回あるのです
さてここまで書いてきたら、感の良い方は気づかれたのではないかと思います。
土用では、土用が始まる日の事を「土用の入り」と言い、土用の最後の日の事を「土用の明け」と呼ぶのですが、この「土用の明け」がすなわち「節分」にあたるのです。つまり「節分」も2月の豆撒きの時だけのものではなく、本来は年間4回存在しているという事なのです。
春の土用には、栄養のあるものを食べましょう
という事で今年の春の土用は、4月17日(金)が「土用の入り」になり、5月4日(月)が「土用の明け」、すなわち「節分」にあたります。
節分があるという事は、土用は季節の変わり目にあたるという事に他なりません。そして季節の変わり目になると、人は体調を崩しやすくなります。なので古来より食養生という言葉がありますが、栄養のあるものを食べて体力をしっかりとつけ、来るべき夏に向けて備えるのが私はこの時候にするべき大切なことだと思っています。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。




