世の中が変になってしまっているからこそ「道徳」の大切さを見直すためにも「教育勅語」を改めて学ぶべきだと私は思います

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。こんにちは。

いよいよ10月ラストデイとなりましたが、昨日(10月30日)は何の日だったかご存知ですか。10月月末の1日前。確かに(笑)。肉の日の翌日。確かに(笑)。
冗談はさておき、今から134年前の10月30日、教育勅語が発布された日になります。といっても、若い世代の方にとっては「なにそれ??」かもしれませんね。

「道徳」という事を学校や企業や社会で、取り組むべきだと思います

私が子供のころには、学校の授業に「道徳」という科目がありました。
けれどいつの間にかなくなっていて、私の子供が小中学校に行っていた時代にはそんな科目を目にしたことはありませんでした。
しかし大津いじめ事件をうけて2018年度から小学校で、2019年度からは中学校でスタートすることになったそうなんです。

そんな中、昨今の世の中の様子を見ていると、小中学校だけではなく、高校大学でも是非「道徳の授業」を義務化&必須科目としたり、会社や商店においても「道徳」という事について社員教育を行なう事を義務付けたほうが良いんじゃないかと私は思っています。

「教育勅語」って言葉を聞いたことありますか

さて「教育勅語(きょういくちょくご)」って言葉を聞かれたことがありますでしょうか?
私より先輩の皆様はもちろんご存知ですよね。

「教育勅語」とは、日本が建国以来積み上げ作り上げてきた ”日本の道徳” についてのありかたを、明治天皇のお言葉と言う形をとって日本国民に伝えたものです。
ちなみに「勅語」とは天皇陛下のお言葉を文章にして公式に発表したもののことを言い、「道徳」とは自分の良心で善い事を行う事を言います。そしてこの教育勅語の根底にあるのは、儒教の考え方になります。

「教育勅語」は日本の国と日本人のあり方が説かれているのです

「教育勅語」っていうと、すぐに軍隊や軍国主義と結びつけたがる人や、人の思想をコントロールしようとしているという人や、天皇陛下のお言葉という事から天皇を神格化しようとしているとか、あれやこれやというアホな人がありますが、私はこの教育勅語が伝えようとしているものは人が軽んじてはいけないことばかりだと思うのです。

ちなみにこの教育勅語に書かれていることを挙げると、親を大切にしましょうとか、友達は大切にしましょうとか、しっかり勉強をすると共に仕事に励みましょうとか、法律を守って良い国造りをしましょうとか、日本の国に災いが降りかかるときには一致団結して家族や友達を守りましょう、っていう事が書かれているんです。
こういう事って私はとても大切な事だと思いますし、こういうことをちゃんと家庭教育や学校教育、社会教育で行わないから、変な輩がいっぱい出てきちゃうのだと思います。

なので私は、この教育勅語は是非とも皆さんにも読んで頂きたいと思うので、原文と訳文をウイキペディア先生から以下に転載させていただきます。

教育勅語 原文

朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ敎育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ德器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

明治二十三年十月三十日
御名御璽

教育勅語 現代語訳

(文部省図書局『聖訓ノ述義ニ関スル協議会報告書』(1940年)より。明治天皇から勅語を賜った文部大臣が管轄する文部省自身による、「正式な現代語訳」とされる文章)

朕が思うに、我が御祖先の方々が国をお肇めになったことは極めて広遠であり、徳をお立てになったことは極めて深く厚くあらせられ、又、我が臣民はよく忠にはげみよく孝をつくし、国中のすべての者が皆心を一にして代々美風をつくりあげて来た。
これは我が国柄の精髄であって、教育の基づくところもまた実にここにある。

汝臣民は、父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互に睦び合い、朋友互に信義を以って交わり、へりくだって気随気儘の振舞いをせず、人々に対して慈愛を及すようにし、学問を修め業務を習って知識才能を養い、善良有為の人物となり、進んで公共の利益を広め世のためになる仕事をおこし、常に皇室典範並びに憲法を始め諸々の法令を尊重遵守し、万一危急の大事が起ったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家の為につくせ。
かくして神勅のまにまに天地と共に窮りなき宝祚(あまつひつぎ)の御栄をたすけ奉れ。かようにすることは、ただ朕に対して忠良な臣民であるばかりでなく、それがとりもなおさず、汝らの祖先ののこした美風をはっきりあらわすことになる。

ここに示した道は、実に我が御祖先のおのこしになった御訓であって、皇祖皇宗の子孫たる者及び臣民たる者が共々にしたがい守るべきところである。
この道は古今を貫ぬいて永久に間違いがなく、又我が国はもとより外国でとり用いても正しい道である。
朕は汝臣民と一緒にこの道を大切に守って、皆この道を体得実践することを切に望む。

「教育勅語」の本質は、とても大切な事を伝えています

この教育勅語を悪意を持って解釈し、戦争と結びつけたり天皇の神格化に結びつけたりするのは簡単な事だと思います。
しかしこの文章をしっかりと読めば、教育勅語がそんなケチ臭い事を言わんとしているものではなく、日本国民が幸せになり、日本国が素晴らしい国になるために必要な事が言い表されているという事を理解していただくことができるのではないかと思います。

いま世の中で起こっている訳のわからない事件などは、こういう道徳心をしっかりと養うことから始めないと無くならないと私は思います。
親を軽んじる事に正義はありません。友達を裏切る行為にも正義はありません。
お金は大切ですがお金さえ儲かれば人を不幸にしていいものではないと思います。
自分のスキルアップやレベルアップに励みもせずに、人の足を引っ張ったりしていたのでは、進歩も進化も望む事は出来ないでしょう。
自分の周りの人が危機にさらされているのに、見て見ぬふりをするなんて利己主義の最たるものです。

日本の子供も大人も、家庭や学校や社会などあらゆるところで、「道徳」を大切にするとともに折に触れて学ぶことが出来る世の中になるとイイなぁと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。